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『もしもし?なまえ?』
『あージェジュン』
『いまいい?』
『うん、ちょうど電話しようと思ってたとこ!なに?』
『なにぃ、先言ってよ』
『ふふ』
『なにぃー笑ってえ…なんかいいこと?』
『あのね』
『うん』
『 彼 氏 、で き た よ … 』
「…っぅあ………!!」
時計は
夜中の3時
眠りについてぴったり30分、おれはまた
「……っ……っ〜…っ」
涙に溺れて、息もできずに、ただ
ただ
なまえが恋しいだけの生き物で居る。
おれはなぜ先に話してしまわなかっただろう。
用意しておいた、愛してるという言葉。
おれはなぜあの日まで、彼女に伝えずに
「…ジェジュン?起きてるか?」
静寂をやぶる静かなノックと、潜められたユノの声。
おれは返事をしなかった。
出せる声も、気力も、無い。
それでもドアは開かれ、暗闇に色濃い光が差し込む。
「…あー…大丈夫か?」
仰向けのまま両手で泣き顔を隠すおれのベッドにユノが座った。
きしむベッド。
おれはそのまま沈み込んでしまいたいと思う。
返事など用意していない。
沈黙が流れた。
その時間すらまとわりつくようで、おれはひたすら苦しむしかできない。
「…ジェジュン、辛いなら…頼ってくれよ」
「……っふ…う、うう…」
返事など用意していない。
ユノにも
ジュンスにも
チャンミンにも
ユチョンにも
これ以上頼れることなどなにもなかった。
「なまえのことは…残念だったけど…」
「…〜〜〜っ…ぅ…っ」
名前を聞くだけで涙が溢れる。
もう、彼女の中にすら救いはありはしない。
「ジェジュン…」
ひたすら泣くおれの髪を、ユノの手が梳く。
おれはその手がなまえのものじゃないことに絶望して、また涙を流した。