coolish and foolish
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めぼしいものは読み終えたジャンプをたたみ、隣を見るとユノが寝ていた。
どうりでずっと沈黙だったはずだ。
携帯は閉じてあり、大きな体を縮めて横になっている。
そっと、近づいて顔を覗いてみた。
瞼の下の目の動きを見れば本気で寝てるのがよく分かる。
起きてる時と違って、ゆったり、のんびりとした目元。
寝ていればこうして近くに寄ってもなんとも思わないのに。
じい、と眺めているとユノの体が震えてさらに縮んだ。
寒いのか?
リモコンを見る。
20度。
ああ、そりゃあ、寒いわ。
ようやく可哀想に思って、上向きの矢印を5回ほど押した。
ピ
ピ
ピピ
ピ
「…………、ん、」
急にユノの瞼がパッチリ開いて、あたしは1歩引いてしまう。
こんな音で起きちゃうなんて、どんだけ敏感。
ごめん、とユノのベッドから離れようとして、リモコンを持つ手を取られた。
うわ。
声に出すこともできず、目が合う。
ちょっと
その 目
やめてよ。
固まってしまったあたしの手に、ユノがもう一方の手も持ってきた。
リモコンを持つ手に這う、長い指。
動揺も何もなくあたしを射抜く、涼しい 目。
思わずゆるんだあたしの指を優しく解くその間もそらされはしない。
その目は涼しくて 室温は上がったはずなのに、あたしは寒気を感じた。
なのになんでこんなに
胸が 熱い。
「…なまえ」
「な、に」
胸が 熱くてたまらない。
「…………」
「なに、よっ…」