You are our sweetest
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目が覚めたら、チャンミンの部屋だった。
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You are our sweetest
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ベッドに寝かされ、埋もれそうなぐらい深くかけられていたシーツが暑くて、辛うじて出ていた顔を伸ばしチャンミンを探す。
私の居るベッドに背を向け、テーブルの前に座っていた。
「…わ、びっくりした」
ベッドを降りて横からチャンミンの膝に手を伸ばすと、チャンミンが驚いて私の顔を見る。
そして優しく目が細められた。
「おはよう。…どうしたの?」
みんなには少し冷たいくらいの敬語なのに、私にはいつもすごく優しく語りかけてくれる。
チャンミンの優しい目に吸い込まれそうになる。
慌てて逸らした視線を膝の上のパソコンに移すと、どう見ても仕事中。
膝においた手を引っ込め、なにもないと首を振った。
ほんとうは、シーツが暑かったわ、もう次からかけないで、と言おうと思ったのだけれど…
チャンミンは優しいから、そんなことで仕事の邪魔はしたくない。
「…どうしたの。なまえ?」
なのに彼はパソコンをあっさり閉じて、それを追い出すとすぐに私の体を膝の上に抱え込んだ。
こんなの強引だと思うのに、彼からはちっとも嫌味を感じないから私はいつも、すぐ従順になってしまう。
どうしてこんなに甘やかされてるんだろう。
優しく撫でられる髪が気持ちいい。
シーツを深くかけられて暑かったのよ、それをもうやめて欲しかったの。
途切れ途切れに呟くけれど、きっとこんなに心地よいと思っている声じゃうまく伝わらなかった。
あーあ、と思いながら、私を撫でる大きな手の隙間からチャンミンを見上げると
甘い目を優しく優しく細めて、こう言った。
「ちょっと汗かいてるね、そんなに暑かったの?ごめんね?なまえ」
体を折り曲げ、私の顔を両手に包んでチャンミンがキスをする。
恥ずかしくて、くすぐったい、と頭を振るとクスクス笑われた。
頭からうなじ、背中まで、するりとチャンミンの大きな手のひらが撫でていく。
際限なく心地よいその手にすぐ筋肉は弛緩して、いつの間にか恥ずかしさなどどこかへいって、私は仰向けになり体をさらしていた。
もっと触って
甘えた声で催促する。
チャンミンが「いい子だね」と呟いて、その優しい両手が私のものになる。
体のどこもかしこも、まんべんなく触れて欲しいと思った。
もっと、もっと触って
私は声を上げながら体の内側をさらす。
他の人には触らせない場所にだって、チャンミンなら触れていい。
「なまえ〜、なまえ〜?」
びく、と体を強張らせた。
リビングから響くジェジュンの声。
私の体はいつも彼の声に従順で、それこそ条件反射で反応する。
さっきまで弛緩しきっていた筋肉が急に力を戻して、絡みついていたチャンミンの手に爪を立ててしまった。
私のそんな反応に、チャンミンは素直だなあ、と寂しげに笑った。
ちがうの、ちがうのよ。これは…
私の上からどいてしまったチャンミンに言い訳がましく追いすがる。
でも彼は私の顔にキスを落とし、行っておいでと優しく笑うだけだった。
ごめんなさい。チャンミン。
謝る声は届かなかったかもしれない。
待ってて欲しいなんて、そんなひどい言葉は言えなかった。
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