スキャンダラス
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「…いつまで怖がってんの?」
ユチョンが私の腕をとり、引っ張り込む。
足をもつれさせながら、体重を支える唯一の存在であるユチョンにされるがまま
気がつけば壁に背を付けていた。
・・・・・・・・・
スキャンダラス
・・・・・・・・・
目の前には世界から蓋をするようなユチョンの体。
胸元まで開いた黒のカッターシャツから覗く白い胸板があまりに近くて目がくらむ。
「なんでおれにしないの?」
強引な言葉。
裏腹な低く掠れた優しい声に耳鳴りさえ始まって
私の抱えるジレンマなんてもう、ただ一瞬のこの快楽に飲み込まれそうになる
「だって、だって会った時はユチョンもう彼女いたじゃない」
ユチョンの問いかけに、私は自分がいかに苦悩して今の関係を選んだかを訴える。
実際、諦めきれない気持ちを断ち切るのにはすごく時間がかかった。
分かって、と視線を投げかけるが、ユチョンは鼻で笑って言った。
「だからあもう別れたでしょ?」
「私は、だって、報われないのが嫌だから、忘れて…今は他の人と…知ってるでしょ」
「そんなの別れなよ」
なんてあっさり言ってのけるのだろう。
そして、こんな時まで、この人の声ってなんて優しいんだろう。
責められてるのか愛されてるのか分からなくて心が分かたれてしまいそうになる。
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