I spill milk
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・・・・・・・・・
薄暗い部屋の中、ノックが響いたあとしばらくして、なまえがお盆を持って入った。
ジェジュンの居る場所を薄い明かりで確かめ、慎重に近づいていく。
お盆を家具の上に置いた音でジェジュンが目を開けた。
影しか見えていないのか、ユノ?と呟く。
「あ、あたし…」
「あそっか、なまえかあ…」
「はい、雑炊なんだけど」
まずかったらごめん、となまえがはにかむ。
ジェジュンは何か思い出したのか、ははっと笑って体を起こす。
なまえが気を遣ってつけた電気を小さめにするよう指図して、そのまま皿を受け取った。
「…………」
「……おいし」
「ほんと?よかったー、ありがと」
ユノにも言ってあげてね、となまえが安堵に続き付け加える。
手伝ってもらった様子を嬉しそうに2、3言話した。
「ふーん…ユノは?」
「ジュンスとゲームしてるよ、呼んでこようか?」
「いや、いい。ジュンスからユノ取ったらジュンスうるさい」
無造作な言い方になまえが小さく声を上げて笑う。
ジェジュンはスプーンに息を吹きかけながらなまえの表情を見て言った。
「ユノ、優しいからー…呼んだら来ちゃうじゃん」
なまえが待ってましたとばかり大きく頷く。
そうそう、と、嬉しげに。
ジェジュンはスプーンを口に入れて、またなまえの表情を眺めた。
「今日もジェジュンにずっとついてたのユノでしょ?」
「うん、これ貼るまで、タオル水につけてユノが替えてた」
スプーンを持った手の人差し指で、自らの額をつつく。
なまえは額のシートを見て顔をほころばせている。
「優しいよねーいいなー、あ、さっきユチョンの頭撫でてたの、ユノ」
「ユチョンの?」
「そー、なんかジュンスの相手、交代してあげてて」
「ふーん」
「ああいうのうらやましいなあ…ユチョンいいなー」
次から次とうらやましいを連発するなまえ。
ジェジュンはしっかり食事を進めながら最後まで話を聞いた。
最後の一口を食べ終わると、ごちそうさまでした、となまえに告げて布団に横になる。
食器は頭の横のサイドテーブルに置いた。
「あっおそまつさま」
空になった皿をお盆に片付けようと伸ばしたなまえの手を、ジェジュンは熱っぽい手のひらで掴んだ。
なまえが、わ、と小さく声を上げる。
「なまえ?」
「はいっ」
掴んだ手首がジェジュンの手の中でドクドクと脈打つ。
ジェジュンは彼女の緊張を直接手のひらに感じながら、感情を抑えて呟いた。
「なまえはユノ好き?」
「、え、や、好きっていうか…」
なまえが目をそらそうとしたので、横になったままもう一度名前を呼ぶ。
ジェジュンがゆっくりと一度だけ瞬きをして、戻ってきたなまえの目にその強い視線を合わせた。
横になったジェジュンから放たれる、濡れた目の迫力に気圧されて、言い訳をしかけていたなまえの口が止まる。
「…………」
手首の力が抜けて、なまえは小さく頷いた。
ふーん、とジェジュンの瞼が少し傾く。
値踏みをされてるようにも感じる視線の動きに、なまえは無性に喉の渇きを感じている。
「ユノはだめ」
え、となまえは確かに反応した。
しかしあまりの緊張で掠れて声にならず、口を開いたままジェジュンの次の言葉を受け取ってしまう。
「…俺のだから」
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薄暗い部屋の中、ノックが響いたあとしばらくして、なまえがお盆を持って入った。
ジェジュンの居る場所を薄い明かりで確かめ、慎重に近づいていく。
お盆を家具の上に置いた音でジェジュンが目を開けた。
影しか見えていないのか、ユノ?と呟く。
「あ、あたし…」
「あそっか、なまえかあ…」
「はい、雑炊なんだけど」
まずかったらごめん、となまえがはにかむ。
ジェジュンは何か思い出したのか、ははっと笑って体を起こす。
なまえが気を遣ってつけた電気を小さめにするよう指図して、そのまま皿を受け取った。
「…………」
「……おいし」
「ほんと?よかったー、ありがと」
ユノにも言ってあげてね、となまえが安堵に続き付け加える。
手伝ってもらった様子を嬉しそうに2、3言話した。
「ふーん…ユノは?」
「ジュンスとゲームしてるよ、呼んでこようか?」
「いや、いい。ジュンスからユノ取ったらジュンスうるさい」
無造作な言い方になまえが小さく声を上げて笑う。
ジェジュンはスプーンに息を吹きかけながらなまえの表情を見て言った。
「ユノ、優しいからー…呼んだら来ちゃうじゃん」
なまえが待ってましたとばかり大きく頷く。
そうそう、と、嬉しげに。
ジェジュンはスプーンを口に入れて、またなまえの表情を眺めた。
「今日もジェジュンにずっとついてたのユノでしょ?」
「うん、これ貼るまで、タオル水につけてユノが替えてた」
スプーンを持った手の人差し指で、自らの額をつつく。
なまえは額のシートを見て顔をほころばせている。
「優しいよねーいいなー、あ、さっきユチョンの頭撫でてたの、ユノ」
「ユチョンの?」
「そー、なんかジュンスの相手、交代してあげてて」
「ふーん」
「ああいうのうらやましいなあ…ユチョンいいなー」
次から次とうらやましいを連発するなまえ。
ジェジュンはしっかり食事を進めながら最後まで話を聞いた。
最後の一口を食べ終わると、ごちそうさまでした、となまえに告げて布団に横になる。
食器は頭の横のサイドテーブルに置いた。
「あっおそまつさま」
空になった皿をお盆に片付けようと伸ばしたなまえの手を、ジェジュンは熱っぽい手のひらで掴んだ。
なまえが、わ、と小さく声を上げる。
「なまえ?」
「はいっ」
掴んだ手首がジェジュンの手の中でドクドクと脈打つ。
ジェジュンは彼女の緊張を直接手のひらに感じながら、感情を抑えて呟いた。
「なまえはユノ好き?」
「、え、や、好きっていうか…」
なまえが目をそらそうとしたので、横になったままもう一度名前を呼ぶ。
ジェジュンがゆっくりと一度だけ瞬きをして、戻ってきたなまえの目にその強い視線を合わせた。
横になったジェジュンから放たれる、濡れた目の迫力に気圧されて、言い訳をしかけていたなまえの口が止まる。
「…………」
手首の力が抜けて、なまえは小さく頷いた。
ふーん、とジェジュンの瞼が少し傾く。
値踏みをされてるようにも感じる視線の動きに、なまえは無性に喉の渇きを感じている。
「ユノはだめ」
え、となまえは確かに反応した。
しかしあまりの緊張で掠れて声にならず、口を開いたままジェジュンの次の言葉を受け取ってしまう。
「…俺のだから」
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