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「はぁ!?ナマエ、アイツと知り合いだったのか!?!?」
学校のチャイムにも負けない衛宮の声に思わず、「うるさ」と声が漏れる。
驚きと焦りとが混じった目を向ける衛宮の手からゴミ袋を奪い取って集積場に押し込んだ。
これで今日の掃除当番は完了だ。
「アーチャーさん、だっけ?
知り合いって言っても別に、バイト帰りとか偶然会って、なんか謎に気にかけてもらった程度だよ。帰り送ってくれたとかそれくらい」
彼奴何やってんだ、なんて呟きながら頭を抱える衛宮は、どうもアーチャーさんと浅からぬ縁らしい。
大抵の人には親切な衛宮にしては珍しい反応に、ナマエは内心目を見開いた。
「というか衛宮、お前もあの人と知り合いだったんだ」
「いや、知り合いというか...…なんと言うか……」
途端に何やらもごつく衛宮にふと、ついひと月ほど前まで衛宮が金髪碧眼の美少女と同棲している、なんて噂がたっていた事を思い出す。
というかその頃から学校のマドンナである遠坂凛とも何やらただならぬ様子でこそこそと話すようになった衛宮は、良くも悪くも噂の的になっていたのだ。
衛宮が複数の美少女と関係を持っているだとかなんとか。まぁ、10代の学生によくあるくだらない噂話だ。
それで美少女の次は褐色白髪のマッチョなイケメンとも縁があるだとか、コイツのここ最近の交友関係はどうなってるんだと、思わずじとりとした視線を向ける。
いや別に、衛宮がどういった交友関係を持っていようとナマエには関係の無い話だ。
あぁ、本当に、全くもって、関係など無いのだが!
「な、なんだよ、その目……」
「……別に」
ふいっと視線を逸らして歩き出せば、その後を慌てて衛宮が追った。
「とにかく!今日から俺も帰り、送ってくからな」
「はぁ!?、なんでだよ!」
どういう訳で衛宮からその選択がでたのだと振り返れば、今度は衛宮がじとりとした視線をナマエへ向けていた。
「なんだよ。アイツは良くて俺はダメ、なんて言わないよな」
「いや別にそうじゃないけど……!!同年代が同年代送ってくって何か、変だろ!」
恋人同士でもあるまいに、なんて言葉をひっそりと内心でボヤく。
そんなナマエの様子など意に介さずに、「別に変じゃないだろ」だとか「なんでアイツが先に」だとか言いながらナマエの手首を掴んで歩き出す。
その衛宮の強引な態度にぐっと眉根を寄せた。
けれど前よりマシだとか、それが嫌だと思えない自分がいることも確かで。
「あぁ、もう!!それならどっか寄り道にでも付き合えよな!!」
なんて叫ぶナマエに、おう!と衛宮は楽しげに笑った。
余談だが、これ以降物理的にも精神的にも距離を近づけていった衛宮と高校卒業後、半同棲の様な形になって頭を抱えるナマエと満面の笑みの衛宮が居るのであった。