幕間
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マスターの藤丸立香が、レオナルド・ダ・ヴィンチ、通称ダヴィンチちゃんからの呼び出しにより告げられたのは、モニターにより観測されたカルデアス一部への魔神柱のものらしき小さな磁場の乱れ、それに伴いカルデアに所属するサーヴァント数名の行方も知れていないということだった。
「それは、この前のアガルタと似たような現象がおきている。という認識でいいのでしょうか」
マシュの言葉にダヴィンチちゃんが同意を示した。
「時代は西暦1500年の西ヨーロッパ。今回も何が起こるかわからない。充分に気をつけていってくれたまえ」
立香は力強く頷くと、レイシフト用コフィンに乗り込んだ。
西暦1500年、西ヨーロッパ。
立香がレイシフトした先は鬱蒼とした薄暗い森の中。しかし直ぐに異常を感じた。
本来ならば静かな場所だったであろう森に響く大勢の人の争う声。そして微かに血の匂い。
『レイシフト自体は無事に成功したようだが、その森を東に少し歩いた場所で大量の熱源反応、それからサーヴァント一体の反応を感知した。気をつけてくれ』
カルデアからのダヴィンチちゃんの通信に、立香は慎重に歩を進める。
近づくにつれ大きくなる喧騒と血の匂い。
森の終わりが見え、立香の目に飛び込んできたのは、開けた大地と逃げ惑い血を流す兵士達。
それは、一方的な殺戮だった。
その殺戮を繰り広げているのは、たった一人の男。
鎧も髪も血で赤黒く染まっているのに、それでも尚逃げる兵士を剣で切り裂き、新たな血を浴びていた。
まさに狂気と呼ぶに相応しいその姿をしたサーヴァントを、立香は知っていた。
けれどこれは、この姿は、立香は知らない。
「…………リアム?」
震えた声で漏れ出たその名前に、返答も、いつもの優しげな微笑みも返ってくることは無かった。
「──殺す。殺す。殺す。王族も、貴族も、あれらに忠誠を誓う者達も、皆殺しです。根絶やしにします。二度と奪わせはしません。今度こそ、必ず守ってみせます」
返り血で自らを赤銅色に染めた彼は言葉を吐く。それは呪いであると同時に誓いであった。
止まらない、止まらない、その身が朽ち果てるその時まで、彼は止まらない。
全ては今度こそ大切なものを守るために。
↓以下設定
リアム オルタ
クラスはバーサーカーorアヴェンジャー
生前、王族や貴族から受けた仕打ちにより抱いた強い恨みや憎しみが全面に出た状態。
本来の穏やかで優しいお兄さん気質は形を潜めた、王族貴族絶対殺すマン
逆に圧政に苦しむ市民、特に子供たちに対しては異常な程の絶対的な守護を発揮する。子供に危険が及ぶ場合は自分の身を盾にしてでも守る。
彼は子供達に、かつて自分が守れなかった弟妹を重ねている。
黒幕はやっぱり魔神柱 (詳しくないけど今のところアスモダイかロノウェ)