弟たちよ、かわいくあれ
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「てか松子姉さんはさぁ、他の兄弟たちに構いすぎじゃない?」
そして台所に着くや否や、酔いが回った真っ赤な顔でいきなり私に指を差すチョロ松。
こら、人に指を差すな。どうした突然。
「確かに6人の中で1番のしっかり者は僕だよ?別に姉さんに頼らなくたって平気。でも最近ゆっくり2人で話せて無いっていうか、必ず誰かが同じ空間に居るっていうか……なんかこう、寂しいなぁって思ったりすんだよね?
………そう、寂しい。寂しいんだよ俺!あ"ーっ無理無理ケツ毛燃えるゥゥーッッ」
「そ、そっかごめんね?!だから落ち着いて!?」
チョロ松が私に指を差してからここまでわずか10数秒。まるでマシンガンの様なセリフが飛び交い何が何だか…
だがなるほど、要は構って欲しかったのか。
酔ってるせいかもう本音ダダ漏れだよ。大きな声は出さないで欲しいけど、よくあるお酒の力を借りてってやつかもしれない、なんだなんだ〜?可愛いやつめ。
「うん、チョロ松はエラい、しっかり者だから姉さん助かってるよ」
「………ほんとに?」
「ホントホント」
チョロ松は普段、自ら私にくっつく様なことをしてこないのだ。恐らく周りに見られたら嫌なのだろう。そういうところは一松と同じタイプだ。後気を遣ってくれている。
こういう時だからこそ遠慮なく姉に甘えて欲しい一心で、私はハグをしようと腕を広げてみせた。
「うっ…あのさぁ、もう、僕たち大人だよ?子供扱いしないで欲しいんだけどなぁ…」
「嬉しそうに見えるけど?」
「うるさいなぁっ…」
ホントに成人男性か?
最早完全に思春期真っ最中の男の子ですが。
じゃあ私からハグしに行ってやるよとチョロ松に近づくと、まるで邪魔しにきましたと言わんばかりに舌足らずなバリトンボイスが台所に響き渡る。
「チョロ松ゥ遅いぞ〜水まだか?」
「帰れカラ松」
「いタァ!?」
顔を出した瞬間すかさずカラ松の顔面に水入りペットボトルを投げつけるチョロ松。
…うん、まあ、今のは仕方ない。
「あれ!?って松子ねえさ……フッ、シスター…戻ってたなら報告して欲しかったぜ…」
酒と投げつけられたペットボトルのせいで顔真っ赤な上、未だに痛みは残るはずなのにこんな状況でもカッコつけれんのか。凄いなこの子。姉さん感心。
しかしチョロ松くんは大分御乱心なご様子だ。
「んだよカラ松早く戻れよ。今姉さんと話してんの分かるでしょ?」
チョロ松のその言葉を聞いた途端、カラ松から表情が消えた。
「…え、嫌だ。帰らない。」
「いきなり素になるのやめろ。戻れよ」
「おいチョロ松、お前この場を狙って姉さんに甘えようとしてるんだろ、ダメだな!バイトで疲れた姉さんは今からオレが甘やかす!」
ややこしいことになってしまった。
ところで水はいいのだろうか?もう私が他の弟達のために持っていっちゃうけども。
「ハァァ!?お前いきなり降りてきてなんなの?早く水持って戻ればぁ??」
「なんだとチェリー松!そもそもお前が戻ってこないから来てやったのになんなんだその態度はぁ!」
「お前もチェリーだろうがっ!!」
2人は私をよそに口論を始めたので、どうか寝てる両親を起こさないでくれー、と願いながら私は拾い上げたペットボトルを持って階段を上がる。
十四松は先程の状態のまま玄関の前で爆睡していたが、まぁその内起きるだろう…。
しかし6つ子部屋がやけに静かだ。電気はついているが部屋からは何も聞こえない。
ガラリ、と弟達の部屋を開けると、案の定他の弟達はすっかり寝落ちしていたようだ。
床にはお酒とおつまみとタバコとあらゆるものが散乱しており、3人はそれぞれソファーだったり部屋の隅だったり床に大の字だったりと、いたる所で爆睡中。
水、持ってくるまでもなかったかー。
下で口論してるあの2人を鎮めに行くためにもう一度部屋の扉を閉めようとしたが、それはいつのまにか目覚めて階段を登ってきた十四松に阻止されてしまった。
「ねえさーん置いてかないでー!」
「十四松…良かった、自分で2階に上がれたんならもう寝なよ?」
「えぇー、ぼく眠くないよぉ…」
十四松は寝ぼけながら相変わらず擦り寄ってくるため、とりあえずよしよしと頭を撫でてやると彼は満足そうにえへへー、と笑みをこぼす。
…しかし、開けっぱなしの部屋の中から向けられる3つの鋭い視線にこの時、私は気が付かなかったのだ。
続く
そして台所に着くや否や、酔いが回った真っ赤な顔でいきなり私に指を差すチョロ松。
こら、人に指を差すな。どうした突然。
「確かに6人の中で1番のしっかり者は僕だよ?別に姉さんに頼らなくたって平気。でも最近ゆっくり2人で話せて無いっていうか、必ず誰かが同じ空間に居るっていうか……なんかこう、寂しいなぁって思ったりすんだよね?
………そう、寂しい。寂しいんだよ俺!あ"ーっ無理無理ケツ毛燃えるゥゥーッッ」
「そ、そっかごめんね?!だから落ち着いて!?」
チョロ松が私に指を差してからここまでわずか10数秒。まるでマシンガンの様なセリフが飛び交い何が何だか…
だがなるほど、要は構って欲しかったのか。
酔ってるせいかもう本音ダダ漏れだよ。大きな声は出さないで欲しいけど、よくあるお酒の力を借りてってやつかもしれない、なんだなんだ〜?可愛いやつめ。
「うん、チョロ松はエラい、しっかり者だから姉さん助かってるよ」
「………ほんとに?」
「ホントホント」
チョロ松は普段、自ら私にくっつく様なことをしてこないのだ。恐らく周りに見られたら嫌なのだろう。そういうところは一松と同じタイプだ。後気を遣ってくれている。
こういう時だからこそ遠慮なく姉に甘えて欲しい一心で、私はハグをしようと腕を広げてみせた。
「うっ…あのさぁ、もう、僕たち大人だよ?子供扱いしないで欲しいんだけどなぁ…」
「嬉しそうに見えるけど?」
「うるさいなぁっ…」
ホントに成人男性か?
最早完全に思春期真っ最中の男の子ですが。
じゃあ私からハグしに行ってやるよとチョロ松に近づくと、まるで邪魔しにきましたと言わんばかりに舌足らずなバリトンボイスが台所に響き渡る。
「チョロ松ゥ遅いぞ〜水まだか?」
「帰れカラ松」
「いタァ!?」
顔を出した瞬間すかさずカラ松の顔面に水入りペットボトルを投げつけるチョロ松。
…うん、まあ、今のは仕方ない。
「あれ!?って松子ねえさ……フッ、シスター…戻ってたなら報告して欲しかったぜ…」
酒と投げつけられたペットボトルのせいで顔真っ赤な上、未だに痛みは残るはずなのにこんな状況でもカッコつけれんのか。凄いなこの子。姉さん感心。
しかしチョロ松くんは大分御乱心なご様子だ。
「んだよカラ松早く戻れよ。今姉さんと話してんの分かるでしょ?」
チョロ松のその言葉を聞いた途端、カラ松から表情が消えた。
「…え、嫌だ。帰らない。」
「いきなり素になるのやめろ。戻れよ」
「おいチョロ松、お前この場を狙って姉さんに甘えようとしてるんだろ、ダメだな!バイトで疲れた姉さんは今からオレが甘やかす!」
ややこしいことになってしまった。
ところで水はいいのだろうか?もう私が他の弟達のために持っていっちゃうけども。
「ハァァ!?お前いきなり降りてきてなんなの?早く水持って戻ればぁ??」
「なんだとチェリー松!そもそもお前が戻ってこないから来てやったのになんなんだその態度はぁ!」
「お前もチェリーだろうがっ!!」
2人は私をよそに口論を始めたので、どうか寝てる両親を起こさないでくれー、と願いながら私は拾い上げたペットボトルを持って階段を上がる。
十四松は先程の状態のまま玄関の前で爆睡していたが、まぁその内起きるだろう…。
しかし6つ子部屋がやけに静かだ。電気はついているが部屋からは何も聞こえない。
ガラリ、と弟達の部屋を開けると、案の定他の弟達はすっかり寝落ちしていたようだ。
床にはお酒とおつまみとタバコとあらゆるものが散乱しており、3人はそれぞれソファーだったり部屋の隅だったり床に大の字だったりと、いたる所で爆睡中。
水、持ってくるまでもなかったかー。
下で口論してるあの2人を鎮めに行くためにもう一度部屋の扉を閉めようとしたが、それはいつのまにか目覚めて階段を登ってきた十四松に阻止されてしまった。
「ねえさーん置いてかないでー!」
「十四松…良かった、自分で2階に上がれたんならもう寝なよ?」
「えぇー、ぼく眠くないよぉ…」
十四松は寝ぼけながら相変わらず擦り寄ってくるため、とりあえずよしよしと頭を撫でてやると彼は満足そうにえへへー、と笑みをこぼす。
…しかし、開けっぱなしの部屋の中から向けられる3つの鋭い視線にこの時、私は気が付かなかったのだ。
続く
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