弟たちよ、かわいくあれ
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「ただいまぁー」
夜、バイトからの銭湯から帰宅すると、明かりはついているが1Fには誰も居なかった。
時間帯的に考えれば母さん達は先に寝ており、弟たちは私と入れ違いで銭湯に行っている頃である。
「つかれたなぁー…うーんなんか飲みたい気分〜…」
…本日のファミレスは最悪だった。
クレーム対応が2連続、それもなぜか全く関係ない私に客が文句をつけるという理不尽な展開だ。
内心ぶっ殺してやると殺意に燃えながら我ながら完璧な対応をしたものの、しばらく苛立ちは消えず…。
チーフによると、結局その苛立ちが仕事終わりまで態度として出てしまっていたらしい。そこに関しては大反省だ。
…にしてもやってられるか!
「…あ、めっちゃビールある〜!飲んじゃお」
冷蔵庫を開ければ父さんがストックしているであろうビールの山。いつも私たちのために余分に買って置いといてくれているらしい。
酔うとあまり記憶に残らないほど酒癖は良くないが、家だし、どうせすぐ寝るだろうし大丈夫だろう。
と、甘い考えで缶ビールを3本とおつまみのかまぼこを手に、私はリビングへ向かうのであった。
………………
「うわぁーっ、外さっむ…チョロ松ー、兄ちゃんに上着貸して〜」
「なんで自分の持って来ないんだよ。却下」
銭湯からの帰り道を僕たち6つ子は歩いていた。
僕が上着を貸さなかった腹いせだろうか、すぐ隣でおそ松兄さんが馬鹿でかいくしゃみを口も抑えずに、僕の顔に向かってぶちかましてくる。
とりあえず銭湯道具の桶で顔を思い切りぶん殴ってやった。
「寒いねぇ、もうねーさんもう帰ってきてるかなぁ?」
桶を頭に乗せながら器用に歩く十四松に、トド松が「ねー」と相槌を打つ。
「今日はこのくらいの時間までだった気がする、もうちょっと待ってれば一緒に銭湯行けたのになぁ〜」
なんやかんやしながら我が家に辿り着き、カラ松がドアを開けると玄関には丁寧に揃えられた姉さんの仕事靴が。
「お、シスターは帰宅済みたいだ」
「ねーさんおかえりぃ!」
どたどたと真っ先に十四松がリビングの扉を開けるとそこには…
「…松子姉さん!?」
ビール3缶目を片手に顔を真っ赤にしながら、まるで殺人現場の被害者のごとく机に突っ伏す姉さんの姿がそこにはあった。
「…寝てんの?しんでんの?気絶してんの??」
「…いや、多分寝てる」
「いやいや全く動かないから心配でしょ!僕ちょっと確認してみる」
左右で戸惑うおそ松兄さんと一松を横目に、僕は近づいて松子姉さんと名前を呼びながら肩を揺らしてみた。
するとピク、と揺れる姉さんの身体。
はぁー良かった、寝てただけだった。
「…んえぇ、ちょろまつ?ここどこ?」
顔も真っ赤で目もまともに開けていられない表情でこちらに顔を向ける姉さん。完全に酔っ払いのソレだ。
ところで、お酒を一定以上飲むと記憶が曖昧になる姉さん…
…なんだか、変な予感がする。
「うん、僕だよ。そしてここは家…姉さん大丈夫?」
「ちょろまつだぁ〜!へへへ〜!」
「ええええぇ!?!?」
え、ちょ、何!?
気がつけば僕は姉さんののしかかり攻撃を受け、そのまま床に倒れ込んでしまっていた。
え、どう言う状況!?!?
同じく「えええぇぇ!?!?」と他の兄弟たちの叫びも聞こえてきたが、僕らの戸惑いもお構いなしに姉さんは僕の胸に顔を埋めながらふふふんと満足げである。
「ちょっ、姉さん何!?お酒飲みすぎ!?」
「ちょろまつぅ〜いつもしっかり者でえらぃねぇ〜!好き好き好き〜!!」
…ナニコレ!?!?超恥ずかしいんですけど!?!?
「おいみんな、チョロ松から姉さんを助けるぞ!」
「いや逆じゃなくて!?」
おそ松兄さんを筆頭に他の5人が姉さんを引っ張りに行くも、「やぁだぁ〜!」となかなか僕からひっついて離れない姉さん。
…正直、この状況に悪くないとも思ってしまったけど、言わないようにしよう。
「あっチョロ松お前喜んでるな!?」
どうやら顔に出てしまっていたようで、あっさりカラ松に見抜かれてしまった。
「ち、違いますー!だって姉さんが離れないから仕方なくない!?」
この攻防戦が続いてみんなのせいで姉さんが僕から離れてしまった。束の間の幸せをありがとう。
と、思いきや姉さんは次は目の前の一松をロックオンしたようだ。
「…あ、えっ、ちょ、ちょっと待って」
みんないるから!と一松が逃げようとするもお構いなしに、姉さんは捕まえようと一松に「ふへへへへ」と笑いながら手を伸ばす。それをすかさずカラ松が間に入って引き止めた。
「ノンノン、シスター?一松が嫌がっているじゃないか…でもこのオレならいくらでも受け止めてやるぜ?」
「も〜〜からまつ今日もかっこいいねぇ〜!!自慢の弟だよぉふふふふふ」
「ハッハー!松子姉さんは今日も素敵だなぁ!」
と、そのままカラ松を抱きしめる姉さん。
一松はと言うと、気がつけばリビングから居なくなっていた。どこ行ったんだアイツ。
…と、いうものの、残った我々といえばカラ松と酔っ払い姉さんがお互い熱い抱擁を交わすと言う微塵も面白くない場面を見せられてまっっったくいい気はしない。
そしてすぐに行動に出たのはトド松だった。
「ねーえっ、ねえさんボクは?ボクにもぎゅってしてくれないの?」
カラ松に腕を回す姉さんの背中から張り付いておねだりするトド松。いやこいつホントあざといな!?
「フッ、トッティ、今シスターはオレにお熱なのが分からないのか〜?ん〜?」
「とどまつ〜!!」
「…え?」
あっさりカラ松から離れた姉さんと困惑するカラ松。
ごめん、ちょっと、というかかなり面白い。
「あはは!ねえさん大好きー♡」
「とどまつ〜ほっぺきもちぃねぇ可愛いねぇ〜ぷにぷにぃ〜」
頬を擦り合わせまるで女子同士がハグをしているかのような構図、まぁこんなことができるのはトド松しかいない。
「トッティばっかしズルいー!ぼくもぼくも!」
「じゅうしまーつ!ねえさんの太陽ーっ!」
そして姉さんの反対側から飛びつく十四松。
もうなんだこれ、無茶苦茶だろ。
「アハハ!ねーさんあったかーい!ポカポカだねー!」
「じゅうしまつもポカポカだね〜いつも元気いっぱいでかわいいねぇフフフ〜!」
トド松と十四松に挟まれ、益々表情が綻ぶ姉さん。
両手に花ってか、両手に松というか…
「弟達に挟まれてわたし幸せ〜!」
僕は一体いつまでこれが続くんだろう、と、ため息を漏らしながらその光景を眺めていた。
とりあえず姉さんにはお酒禁止令出さなきゃ。
夜、バイトからの銭湯から帰宅すると、明かりはついているが1Fには誰も居なかった。
時間帯的に考えれば母さん達は先に寝ており、弟たちは私と入れ違いで銭湯に行っている頃である。
「つかれたなぁー…うーんなんか飲みたい気分〜…」
…本日のファミレスは最悪だった。
クレーム対応が2連続、それもなぜか全く関係ない私に客が文句をつけるという理不尽な展開だ。
内心ぶっ殺してやると殺意に燃えながら我ながら完璧な対応をしたものの、しばらく苛立ちは消えず…。
チーフによると、結局その苛立ちが仕事終わりまで態度として出てしまっていたらしい。そこに関しては大反省だ。
…にしてもやってられるか!
「…あ、めっちゃビールある〜!飲んじゃお」
冷蔵庫を開ければ父さんがストックしているであろうビールの山。いつも私たちのために余分に買って置いといてくれているらしい。
酔うとあまり記憶に残らないほど酒癖は良くないが、家だし、どうせすぐ寝るだろうし大丈夫だろう。
と、甘い考えで缶ビールを3本とおつまみのかまぼこを手に、私はリビングへ向かうのであった。
………………
「うわぁーっ、外さっむ…チョロ松ー、兄ちゃんに上着貸して〜」
「なんで自分の持って来ないんだよ。却下」
銭湯からの帰り道を僕たち6つ子は歩いていた。
僕が上着を貸さなかった腹いせだろうか、すぐ隣でおそ松兄さんが馬鹿でかいくしゃみを口も抑えずに、僕の顔に向かってぶちかましてくる。
とりあえず銭湯道具の桶で顔を思い切りぶん殴ってやった。
「寒いねぇ、もうねーさんもう帰ってきてるかなぁ?」
桶を頭に乗せながら器用に歩く十四松に、トド松が「ねー」と相槌を打つ。
「今日はこのくらいの時間までだった気がする、もうちょっと待ってれば一緒に銭湯行けたのになぁ〜」
なんやかんやしながら我が家に辿り着き、カラ松がドアを開けると玄関には丁寧に揃えられた姉さんの仕事靴が。
「お、シスターは帰宅済みたいだ」
「ねーさんおかえりぃ!」
どたどたと真っ先に十四松がリビングの扉を開けるとそこには…
「…松子姉さん!?」
ビール3缶目を片手に顔を真っ赤にしながら、まるで殺人現場の被害者のごとく机に突っ伏す姉さんの姿がそこにはあった。
「…寝てんの?しんでんの?気絶してんの??」
「…いや、多分寝てる」
「いやいや全く動かないから心配でしょ!僕ちょっと確認してみる」
左右で戸惑うおそ松兄さんと一松を横目に、僕は近づいて松子姉さんと名前を呼びながら肩を揺らしてみた。
するとピク、と揺れる姉さんの身体。
はぁー良かった、寝てただけだった。
「…んえぇ、ちょろまつ?ここどこ?」
顔も真っ赤で目もまともに開けていられない表情でこちらに顔を向ける姉さん。完全に酔っ払いのソレだ。
ところで、お酒を一定以上飲むと記憶が曖昧になる姉さん…
…なんだか、変な予感がする。
「うん、僕だよ。そしてここは家…姉さん大丈夫?」
「ちょろまつだぁ〜!へへへ〜!」
「ええええぇ!?!?」
え、ちょ、何!?
気がつけば僕は姉さんののしかかり攻撃を受け、そのまま床に倒れ込んでしまっていた。
え、どう言う状況!?!?
同じく「えええぇぇ!?!?」と他の兄弟たちの叫びも聞こえてきたが、僕らの戸惑いもお構いなしに姉さんは僕の胸に顔を埋めながらふふふんと満足げである。
「ちょっ、姉さん何!?お酒飲みすぎ!?」
「ちょろまつぅ〜いつもしっかり者でえらぃねぇ〜!好き好き好き〜!!」
…ナニコレ!?!?超恥ずかしいんですけど!?!?
「おいみんな、チョロ松から姉さんを助けるぞ!」
「いや逆じゃなくて!?」
おそ松兄さんを筆頭に他の5人が姉さんを引っ張りに行くも、「やぁだぁ〜!」となかなか僕からひっついて離れない姉さん。
…正直、この状況に悪くないとも思ってしまったけど、言わないようにしよう。
「あっチョロ松お前喜んでるな!?」
どうやら顔に出てしまっていたようで、あっさりカラ松に見抜かれてしまった。
「ち、違いますー!だって姉さんが離れないから仕方なくない!?」
この攻防戦が続いてみんなのせいで姉さんが僕から離れてしまった。束の間の幸せをありがとう。
と、思いきや姉さんは次は目の前の一松をロックオンしたようだ。
「…あ、えっ、ちょ、ちょっと待って」
みんないるから!と一松が逃げようとするもお構いなしに、姉さんは捕まえようと一松に「ふへへへへ」と笑いながら手を伸ばす。それをすかさずカラ松が間に入って引き止めた。
「ノンノン、シスター?一松が嫌がっているじゃないか…でもこのオレならいくらでも受け止めてやるぜ?」
「も〜〜からまつ今日もかっこいいねぇ〜!!自慢の弟だよぉふふふふふ」
「ハッハー!松子姉さんは今日も素敵だなぁ!」
と、そのままカラ松を抱きしめる姉さん。
一松はと言うと、気がつけばリビングから居なくなっていた。どこ行ったんだアイツ。
…と、いうものの、残った我々といえばカラ松と酔っ払い姉さんがお互い熱い抱擁を交わすと言う微塵も面白くない場面を見せられてまっっったくいい気はしない。
そしてすぐに行動に出たのはトド松だった。
「ねーえっ、ねえさんボクは?ボクにもぎゅってしてくれないの?」
カラ松に腕を回す姉さんの背中から張り付いておねだりするトド松。いやこいつホントあざといな!?
「フッ、トッティ、今シスターはオレにお熱なのが分からないのか〜?ん〜?」
「とどまつ〜!!」
「…え?」
あっさりカラ松から離れた姉さんと困惑するカラ松。
ごめん、ちょっと、というかかなり面白い。
「あはは!ねえさん大好きー♡」
「とどまつ〜ほっぺきもちぃねぇ可愛いねぇ〜ぷにぷにぃ〜」
頬を擦り合わせまるで女子同士がハグをしているかのような構図、まぁこんなことができるのはトド松しかいない。
「トッティばっかしズルいー!ぼくもぼくも!」
「じゅうしまーつ!ねえさんの太陽ーっ!」
そして姉さんの反対側から飛びつく十四松。
もうなんだこれ、無茶苦茶だろ。
「アハハ!ねーさんあったかーい!ポカポカだねー!」
「じゅうしまつもポカポカだね〜いつも元気いっぱいでかわいいねぇフフフ〜!」
トド松と十四松に挟まれ、益々表情が綻ぶ姉さん。
両手に花ってか、両手に松というか…
「弟達に挟まれてわたし幸せ〜!」
僕は一体いつまでこれが続くんだろう、と、ため息を漏らしながらその光景を眺めていた。
とりあえず姉さんにはお酒禁止令出さなきゃ。
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