弟たちよ、かわいくあれ
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お次は長男ときた。
ノックもせず、家族であっても踏み込んではならないゾーンに土足で迷いなく足跡を付けていく、とんでもない弟である。
「え!?なんで脱いでんの?着替え?手伝おうか?」
「いややめて。一旦出て行って」
「はぁ?別に姉さんの色気ない身体見たってなんも思わなウッッッッブ」
とりあえず汗拭き用のタオルを顔面に投げつけてやった。
一応こちとら病人なのだが、タオルを叩きつけるほどの体力はコイツのおかげで紡がれた様なものだ。
だが…
「ん?あ、あ、あれ…?」
…突然ぼやける視界。
そのまま私はふにゃふにゃと布団の上にぼすっと倒れ込んでしまった。
そして頭がぼーっとする、流石に動きすぎたみたいだ。
「もー、そんなに動いたらダメだろぉ?ちゃんと布団被せてやるからさ、ほら」
「うー…ごめん…」
おそ松は私の少しはだけたパジャマを綺麗に直して布団を被せてくれた。
こういうところは大変面倒見がいいのだから、全く…
「ありがとね、おそ松…」
「んー?元々看病しに来たんだし、当たり前だろ?たまには姉さんがやってるみたいにしてやろうか?」
よしよーし、なんて言いながら優しく私の頭を撫でるおそ松。
本来なら私が弟達にしている行為だが、熱のせいなのかなんなのか優しい手つきがとても心地よい。
…弟達、こんな感覚なんだろうか。少し羨ましいな…
なんて思ったり。
カラ松もこうやって甘やかしてはくれるけど、結局私もカラ松を撫で回しているのでこう言う完全に受身の状態なのは非常に新鮮だ。なるほど、安心する。
「おそ松、なんかお腹空いたかも…」
「お、んじゃあ次のヤツにおかゆ持って来てもらうね。お腹空くのはいいことだし」
おそ松は立ち上がり部屋の扉を開けた。冒頭のデリカシーのカケラもない言動とはまた別人である。
この人こういうところあるよなぁ、我が弟ながら素敵…
「…よし、姉さん、早く治ってまたお金貸してね!そんじゃ!」
…あぁ。最後の一言が無ければ完璧だったのに。
全てが台無しでなんだかまた頭痛くなってきたぞ…
おそ松が部屋を出てからしばらく待っていると、トントンと優しいノック音が。
「松子ねえさん、ボクだよ、入るね?」
この声はトド松だ。
はーい、と返事をすると静かに扉が開き、同時に卵粥の素敵な香りが部屋に広まっていく。
うっ、これは…!
「…あっ、ねえさん今お腹鳴ったでしょ?良かった!元気になってきたんだね」
「持ってきてくれてありがとうトド松。そうかもね〜いい匂い〜…」
どうやら食欲が益々湧いてきたらしい。調子が良くなってきている証拠だろう。
小さめの土鍋の穴から出てくる白い湯気がまた美味しそう〜な卵粥を連想させるものだからたまったモンじゃない、これはペロリといけちゃいそうだ。
「ね、どのくらい食べる?」
枕元に腰を下ろしたトド松が土鍋を開けながら尋ねてくる。
「大丈夫よトド松、自分でできそう…」
「あ、だーめ!ボクが看病するの。今日はねえさんが甘える番なの!」
取り皿用のお椀に手を近づけるとサッと遠ざけられてしまった。
うーん、まあ、今までの流れからして今日くらいはいいか…
でもトド松、なんかめちゃくちゃ嬉しそうなのは気の所為だろうか。姉の世話するのってそんなに喜ばしいことなの?レアだから?
そしてトド松に支えられながら身体を起こすと、半分予想はついていたが…
「…はいっ、ねえさん。あーんってして?」
そう、まさかの食べさせられるというプチ羞恥プレイ…!
トド松は上機嫌にニコニコしながら、少し冷ましてくれたお粥が乗るレンゲをこちらに向けてくる。
そうだ、今日は弟達に看病されると決めたんだ、普段は甘えたな可愛い末っ子のためにも…
「…あ、あーん……んっ…!お、美味しい…」
ハイ、羞恥よりもお粥の美味しさが勝りました、呆気なく。
そしてお粥と一緒に母さんと弟の優しさが身体全体に染み渡る感覚、まさに言葉に表現できない幸せとはこのことか…!
「美味しい?ふふっ。…はい、もう一回口開けて〜」
「うん……ん〜…おいひぃ〜…」
結局、恥を忘れ全て超ご機嫌なトド松に食べさせて貰い、そこそこ入ってたお粥はすっからかんになってしまった。お腹も膨れて大満足。
そして私はもう一度布団の中へ。
「ありがとね、トド松」
「へへ、ボクもねえさんが元気になってきたのが分かってすごく嬉しいよ。…で、あの…本当はね?もうちょっといっしょにいたいんだけどなぁ……って……思ってるんだけど…」
「………あぁ、成る程。既に次が…」
…そう、お互い気付いている。
一松がドアの隙間からこちらをじーっと見つめているということに。
「…じ、じゃあねえさん、お大事にね!治ったらまたゆっくり2人でカフェとか行こうね♡」
こうしてトド松は扉に張り付いていた一松には目もくれず、光の速さで部屋を出ていったのであった。
続く
ノックもせず、家族であっても踏み込んではならないゾーンに土足で迷いなく足跡を付けていく、とんでもない弟である。
「え!?なんで脱いでんの?着替え?手伝おうか?」
「いややめて。一旦出て行って」
「はぁ?別に姉さんの色気ない身体見たってなんも思わなウッッッッブ」
とりあえず汗拭き用のタオルを顔面に投げつけてやった。
一応こちとら病人なのだが、タオルを叩きつけるほどの体力はコイツのおかげで紡がれた様なものだ。
だが…
「ん?あ、あ、あれ…?」
…突然ぼやける視界。
そのまま私はふにゃふにゃと布団の上にぼすっと倒れ込んでしまった。
そして頭がぼーっとする、流石に動きすぎたみたいだ。
「もー、そんなに動いたらダメだろぉ?ちゃんと布団被せてやるからさ、ほら」
「うー…ごめん…」
おそ松は私の少しはだけたパジャマを綺麗に直して布団を被せてくれた。
こういうところは大変面倒見がいいのだから、全く…
「ありがとね、おそ松…」
「んー?元々看病しに来たんだし、当たり前だろ?たまには姉さんがやってるみたいにしてやろうか?」
よしよーし、なんて言いながら優しく私の頭を撫でるおそ松。
本来なら私が弟達にしている行為だが、熱のせいなのかなんなのか優しい手つきがとても心地よい。
…弟達、こんな感覚なんだろうか。少し羨ましいな…
なんて思ったり。
カラ松もこうやって甘やかしてはくれるけど、結局私もカラ松を撫で回しているのでこう言う完全に受身の状態なのは非常に新鮮だ。なるほど、安心する。
「おそ松、なんかお腹空いたかも…」
「お、んじゃあ次のヤツにおかゆ持って来てもらうね。お腹空くのはいいことだし」
おそ松は立ち上がり部屋の扉を開けた。冒頭のデリカシーのカケラもない言動とはまた別人である。
この人こういうところあるよなぁ、我が弟ながら素敵…
「…よし、姉さん、早く治ってまたお金貸してね!そんじゃ!」
…あぁ。最後の一言が無ければ完璧だったのに。
全てが台無しでなんだかまた頭痛くなってきたぞ…
おそ松が部屋を出てからしばらく待っていると、トントンと優しいノック音が。
「松子ねえさん、ボクだよ、入るね?」
この声はトド松だ。
はーい、と返事をすると静かに扉が開き、同時に卵粥の素敵な香りが部屋に広まっていく。
うっ、これは…!
「…あっ、ねえさん今お腹鳴ったでしょ?良かった!元気になってきたんだね」
「持ってきてくれてありがとうトド松。そうかもね〜いい匂い〜…」
どうやら食欲が益々湧いてきたらしい。調子が良くなってきている証拠だろう。
小さめの土鍋の穴から出てくる白い湯気がまた美味しそう〜な卵粥を連想させるものだからたまったモンじゃない、これはペロリといけちゃいそうだ。
「ね、どのくらい食べる?」
枕元に腰を下ろしたトド松が土鍋を開けながら尋ねてくる。
「大丈夫よトド松、自分でできそう…」
「あ、だーめ!ボクが看病するの。今日はねえさんが甘える番なの!」
取り皿用のお椀に手を近づけるとサッと遠ざけられてしまった。
うーん、まあ、今までの流れからして今日くらいはいいか…
でもトド松、なんかめちゃくちゃ嬉しそうなのは気の所為だろうか。姉の世話するのってそんなに喜ばしいことなの?レアだから?
そしてトド松に支えられながら身体を起こすと、半分予想はついていたが…
「…はいっ、ねえさん。あーんってして?」
そう、まさかの食べさせられるというプチ羞恥プレイ…!
トド松は上機嫌にニコニコしながら、少し冷ましてくれたお粥が乗るレンゲをこちらに向けてくる。
そうだ、今日は弟達に看病されると決めたんだ、普段は甘えたな可愛い末っ子のためにも…
「…あ、あーん……んっ…!お、美味しい…」
ハイ、羞恥よりもお粥の美味しさが勝りました、呆気なく。
そしてお粥と一緒に母さんと弟の優しさが身体全体に染み渡る感覚、まさに言葉に表現できない幸せとはこのことか…!
「美味しい?ふふっ。…はい、もう一回口開けて〜」
「うん……ん〜…おいひぃ〜…」
結局、恥を忘れ全て超ご機嫌なトド松に食べさせて貰い、そこそこ入ってたお粥はすっからかんになってしまった。お腹も膨れて大満足。
そして私はもう一度布団の中へ。
「ありがとね、トド松」
「へへ、ボクもねえさんが元気になってきたのが分かってすごく嬉しいよ。…で、あの…本当はね?もうちょっといっしょにいたいんだけどなぁ……って……思ってるんだけど…」
「………あぁ、成る程。既に次が…」
…そう、お互い気付いている。
一松がドアの隙間からこちらをじーっと見つめているということに。
「…じ、じゃあねえさん、お大事にね!治ったらまたゆっくり2人でカフェとか行こうね♡」
こうしてトド松は扉に張り付いていた一松には目もくれず、光の速さで部屋を出ていったのであった。
続く
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