きみにあいに
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おっと
今善逸くん、なんて言った???
私の耳はおかしくなったのか、そうか。本読みすぎて耳悪くなったのか。人と関わるの避けてきたからな。
「えっと…、」
「俺、なまえちゃんの事が好きみたいなんだ。」
なんでこの子2回言った!?
なんで2回同じ事言った!?(お前もだろっていうツッコミはなしでお願いします)
「わっ、私っ!!」
やばばばばばば
顔真っ赤だってこれ、なにこれ。何かの間違いだって、これ。
絶対うそじゃん
わ、わかった!罰ゲームとかなんかではいお前あの子に今日告白なー!的ななんか!そんなやつ!?
「困らせちゃってごめん。」
「あの、何かの間違い…ですよね?」
「え?こんな間違いする?」
えっ!?
ガチなやつ?これガチなやつ??
やばいもう変な汗がひどい。動悸もする。
だって私なにもしてない。善逸くんが通ってる本屋のアルバイトなだけだし。最近少しだけお話してくれるようになって、でもそれだけで。私から話しかけたのなんて最初だけ…。
「い…いきなりこんなこと言ってもビックリするよね!!そうだよね、ごめん俺、まさか今日お話できるなんて思わなくて舞い上がっちゃった……みたい…。」
ああ、やばい。
全然そうじゃない。
本当は信じられなくてでもすごく嬉しくて、今すぐさっきの善逸くんみたいに叫び出したいくらい嬉しいのに。
本当に困らせてしまっているのは私の方だ。
「ごめん!今のなし!忘れて??」
あはは、って軽く笑って背中を向けて歩き出す彼の背中は少し悲しそうで、
あわてて彼の制服の裾を握った。
「あ、」
また私、らしくないことした。
人と関わるのは今も相変わらず苦手。
人見知り、アルバイトをお客さん来なさそうなちいさな本屋さんにしたおかげで全然直る気配なし。これからも、別に誰かと関わりたいなんて…
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