きみのことがしりたい
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「反則?なんの話しでしょう?」
「いや、ごめん。こっちの話。」
ちょっとへんな空気になってる気が。
「あ!あのさ、俺もっとなまえちゃんと話したいな、って思うんだけど今日この後とか空いてる?」
「善逸くん、顔真っ赤ですよ。」
「やめてくんない???俺だって一生懸命なの!」
一生懸命なの、って何に。いや私だって本よく読むし。
なんかそういうので読んだことあるけど。そんな善逸くんみたいな明るくて優しそうな人が私なんか、誘うわけないじゃん。暗いし。喋らないし。
「あ…嫌ならいいです…。」
なのにそんなあからさまに落ち込んで
だからつい、大丈夫ですよ。なんて答えてしまった。私らしくない。
「ほんと!?やば!ちょ、ちょっと待ってて!」
そういって善逸くんは、店の外に出てひとしきりよっしゃぁぁぁぁ!!!!!とか俺の命日今日だったのかな!!!???とか道行く人が驚いてすごく白い目で彼を見やって通り過ぎて行く。店の外でやってくれて助かったけど、なんかじんわり私まで恥ずかしくなってしまうくらいだった。
「なまえちゃん、今日はもう上がりな。いつもいつも休み無しで働いてくれてるからねぇ。ゆっくり遊んどいで。」
店主のおじさんがなんか気を利かせてくれた。
遊ぶなんていっても、近くのファーストフードのお店に入って好きな本の話とか、こないだ来てくれた友達の話とかそんななんでもないような話をしただけだったんだけど。
「遅くなっちゃってごめんなさい。話したいって言ったのに結局ほとんど俺が喋ってた…」
「いえ、大丈夫です。楽しかったです、善逸くんのお話。
また…善逸くんさえ良ければまたお話聞かせてください。」
「ほんと!!!!????」
ふふふ、子犬みたいでかわいいなぁ。
ああ、しっぽなんてついてたらぶんぶん千切れそうな勢いでふってるかも。
善逸くんはなんで私にこんな表情向けてくれるんだろう。
「なまえちゃん、」
今度は急に真面目な顔になるから、本を読んでいる横顔を思い出させるその表情に自分の心臓が高鳴っていくのが分かる。
「俺なまえちゃんの事が好きみたいなんだ。」