きみのことがしりたい
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明日も笑わせにくるよ、といった彼はその言葉通り…いや言葉以上?
毎日毎日、だいたい決まった時間にやってくる。それはもうとても律儀に。
「来たよ!なまえちゃん!」
「こんにちは。」
いつもお店に入ってきた時に声をかけるのが最近の日課のようで、それに愛想もクソもない返事を私はいつも一言だけ返す。
(もっと可愛らしくお話でも出来たらいいんだけど。私にはハードルの高い話だわ。)
それでも目線だけはいつも動きを追っていて
今日はそういう本を見るんだ、
あ、そういう本も興味あるんだ、多趣味。
私も今度読んでみよう。
なんてちょっとストーカー気質な私。
「あのさ…」
「あ!?(裏声)はいっ?」
不意に声をかけられて思わず声が裏返る。
やばいめっちゃ恥ずかしい。
「ふふ、声裏返ってる。可愛い。」
恥ずかしくて、すごくちいさな声でなんでしょう?と問い返す。本当にすごく小さな声で。
「照れてる?そんななまえちゃんもかわいいな。」
「あの!!!私、かわいくなんか、ない、です…。」
「全然そんなことないよ。最近いろんな表情見せてくれるから、俺はすごく嬉しいよ。」
なんでそんな恥ずかしげもなくそんな言葉を!!
「あ、あのね。俺、名前しか知らないからさ。同い年くらいだけど?」
「…16です。あなたの、名前は?」
「俺っ!?俺の事聞いてくれるのっ!!!嬉しい!!!もう俺嬉しすぎて今日死ねる!!!俺は我妻善逸!16歳!」
我妻善逸…
善逸くん。
そっかぁ、善逸くんって言うんだ。
善逸くん程じゃないけど私も彼の名前が聞けて嬉しい。
「うわぁ…ちょっとその顔反則だわ。」
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