おめでとう
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全てをこの日にかける彼女の場合
体中がいたい。
もう、ダメかもしれない。
私の日輪刀は刃こぼれしてガタガタ。
体だってあちこち傷だらけ。
もう、無理なのかな、
今何時かな
一昨日、交わした言葉が最後なのかな。
よりによって今日なのかな
私が死ぬの
(やば!余計なこと考えすぎた!?やられる!)
目の前に鬼の爪。
もうお先真っ暗だよ。
私の人生呆気なかった。
せめて今日じゃない日に死にたかったな。
だって好きな人の誕生日に死ぬとか
ありえないじゃん。
まぁ私の片思いだったけど。
だけどいつまでたっても痛みは襲ってこなくて、いつの間にか閉じてしまっていた目を恐る恐る開けると、
最愛の背中。
「善逸!」
「なまえちゃん、大丈夫?」
「…。」
無言の私を心配して駆け寄ってくる善逸。
「ひどい怪我だ…。ごめんね、俺がもう少し早く駆けつけてれば…。」
「ぜんいつぅぅ…もう会えないかと思ったあああ…」
「わぁぁ、泣かないで!ほら会えたじゃん!ちゃんと生きて!大丈夫だよ!もうー、俺より泣くじゃんなまえちゃん、」
ホントに。だって怖いものは怖いんだもん。私は善逸の気持ちすごく分かるよ。死にたくないし。
「善逸に会えなくなる方がもっと嫌だった…。」
「えっ!!??なに、やだなまえちゃん、俺に似てきてない!?」
「ずびっ、善逸、おめでと。あとすき。」
おもっくそ鼻水啜りながら言っちゃったけど。大丈夫かこれ。
「嘘でしょなにこのタイミング!!!」
「いやもう全てを、この日にかけてた。」
頭をくしゃっと搔いて、
「今の今まで誕生日とか忘れてたのに…ちょ、帰ったら俺も言いたいことあるから!兎に角、ほら背中、乗って。」
「うん。」
善逸のいい匂い。
ずるいなぁ、とか。俺が先に言いたかったのに、とか。
なんか色々聞こえた気がするけど
私はその後善逸の背中で善逸の匂いに包まれて、見事に意識を手放した。
体中がいたい。
もう、ダメかもしれない。
私の日輪刀は刃こぼれしてガタガタ。
体だってあちこち傷だらけ。
もう、無理なのかな、
今何時かな
一昨日、交わした言葉が最後なのかな。
よりによって今日なのかな
私が死ぬの
(やば!余計なこと考えすぎた!?やられる!)
目の前に鬼の爪。
もうお先真っ暗だよ。
私の人生呆気なかった。
せめて今日じゃない日に死にたかったな。
だって好きな人の誕生日に死ぬとか
ありえないじゃん。
まぁ私の片思いだったけど。
だけどいつまでたっても痛みは襲ってこなくて、いつの間にか閉じてしまっていた目を恐る恐る開けると、
最愛の背中。
「善逸!」
「なまえちゃん、大丈夫?」
「…。」
無言の私を心配して駆け寄ってくる善逸。
「ひどい怪我だ…。ごめんね、俺がもう少し早く駆けつけてれば…。」
「ぜんいつぅぅ…もう会えないかと思ったあああ…」
「わぁぁ、泣かないで!ほら会えたじゃん!ちゃんと生きて!大丈夫だよ!もうー、俺より泣くじゃんなまえちゃん、」
ホントに。だって怖いものは怖いんだもん。私は善逸の気持ちすごく分かるよ。死にたくないし。
「善逸に会えなくなる方がもっと嫌だった…。」
「えっ!!??なに、やだなまえちゃん、俺に似てきてない!?」
「ずびっ、善逸、おめでと。あとすき。」
おもっくそ鼻水啜りながら言っちゃったけど。大丈夫かこれ。
「嘘でしょなにこのタイミング!!!」
「いやもう全てを、この日にかけてた。」
頭をくしゃっと搔いて、
「今の今まで誕生日とか忘れてたのに…ちょ、帰ったら俺も言いたいことあるから!兎に角、ほら背中、乗って。」
「うん。」
善逸のいい匂い。
ずるいなぁ、とか。俺が先に言いたかったのに、とか。
なんか色々聞こえた気がするけど
私はその後善逸の背中で善逸の匂いに包まれて、見事に意識を手放した。
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