はじめてのきみに
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はぁぁぁ…
なんか上手くいかないなぁ。
善逸、本当は私の事…そこまで好きじゃないのかな。やっぱ他に本命がいる、とか。
私と出会う前は禰豆子ちゃんにベッタリだったって聞いた事あるし。
あ、やば。
自分で自分の首絞めたかも。
泣きそう…。
「なまえちゃん!!」
「善逸!?」
どこからともなく現れた恋人の姿に慌てて背を向ける。
今はダメだ。だって勝手に不安がって勝手に妄想して涙なんか流して。
「来ないで。」
今絶対ひどい顔してる。
「いやだ!」
善逸は、来ないでという私の静止を振り切り、私の前に立った。
「どうして…泣いてるの?なまえちゃん。」
「泣いてない。来ないで。善逸のばか。」
「…うそつき。」
顔を覆っている手を握られる。
ゴツゴツして、分厚い男の子の手。
ひどい顔してるから見ないで、
って言ったのに。
善逸はゆっくり、顔を覆う私の手をどかした。
「なまえちゃんキレイだよ。」
だなんて。
涙が陽に当たってキラキラしてすごくキレイだ
なんて。
((くさっ))
お互い歯が浮くようなセリフに同じような気持ちを抱いて心なしか場の雰囲気が緩む。