私の中の彼
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フガッ?
それまで彼を支え彼の痛々しい怪我にしか目が行っていなかった為、見逃していたのだ。
彼の大きな鼻ちょうちんを。
(寝てる………?)
それから彼が目を覚ましてからは
ぎゃあああああああああとか、
なまえちゃんが鬼を倒してくれたの!?ありがとう!
とか、
それはもういつもの我妻さんそのもので。
さっきまでの凛々しい彼はどこへ?
オロロンオロロンと涙と鼻水で
顔をぐちゃぐちゃにして
後から来た炭治郎や、伊之助に
またか、みたいな顔をされても。
彼に肩を貸して帰路につく間も
汚い顔のままの彼は
ぐすぐす鼻を啜りながら
「でもなまえちゃんが無事でよかったよおぉ。」
と言う彼は
鼻ちょうちんをぶら下げて戦った彼と紛れもなく同じ人で。
(少しは見直してあげよう)
と、思い直すのであった。
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