献花
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これは、友達の家庭教師さんが実際に体験したお話し。
その日、私とショウ君はレイコの家へお呼ばれされた。
なんでも、新しく家庭教師が家に来ているのだが、その教師が前に行った「怪談レストラン」で不思議な体験をした事があるので一緒にその話を聞こうとの事。悩む間もなく、半強制的に返事をさせられたのは言うまでも無かったし、ショウ君はショウ君で行くと即答したので私の意見は届く訳が無かった。
「あの店、僕らも不思議な体験をしたけれども他に行った事のある人が居たとはね」
「それはびっくりしたよね、レイコの家庭教師って事は…大人の人だと思うけど…」
「そんな人が言うんだからますます信憑性が沸いてきたね。どんな話が聞けるか楽しみだ!」
「そ、そう…?」
そんな会話をしていると、あっという間にレイコの家に着いてしまった。チャイムを押すと直ぐに玄関からレイコが飛び出してきた。ずっと玄関で待っていたのだろうか…
「遅いわよ二人とも!」
「まだ約束の時間じゃないじゃない…」
「二人の為にお話聞くの我慢してたんだからね、それくらい考えなさいよ」
「…はいはい」
「お邪魔します」
「お邪魔しまーす…」
早速のレイコ節に圧倒されつつも、家の中へと案内された。玄関には一足だけ可愛らしいパンプスが揃えてあり、もしかしたら家庭教師っていうのは女の人なのかと思うのだった。
二階に上がりレイコの部屋へと通されると、部屋の中央の座布団に座る綺麗な女の人が居た。大人っていうよりも高校生に見えるくらい若い人で、てっきりもっと歳のいった人だと思っていた私は拍子抜けしてしまった。
「この人が私の家庭教師をしているナマエ[#da2=#]さんよ。ナマエさん、この子達がお話を聞きたがってるアコとショウ君。」
「レイコちゃんのお友達ね、お話は聞いてますよ。初めまして!」
「は…はじめまして!大空アコです!」
「甲本ショウです。今日はよろしくお願いします。」
「はい、よろしくね」
「とにかく座って?ジュースとお菓子持ってくるから」
レイコに言われるがまま席に着き、改めてナマエさんを見た。
優しそうで本当に綺麗な人…家庭教師っていうくらいだし頭もいいのかな…。そう考えると凄い人と話している気がしてあまり直視する事が出来なかった。
「二人ともレイコちゃんからいつもお話聞いてるよ。いつも仲良くしてくれているんですって?」
「え?レ、レイコがそう言ってるんですか…?」
「ふふ…レイコちゃんいっつも二人の事ばかりお話しするから…。これからも仲良くしてあげてね」
「は、はい!こちら、こそ…」
「失礼ですけどナマエさんは学生ですか?その不思議な話って恐怖体験ですか?あとそれってどれくらい前に…」
「え?えっと…」
「ショ、ショウ君!今からそれを話すんだから落ち着いて…」
既にビデオを構えているショウ君。このお話会を楽しみにしていたのはわかるんだけど…ナマエさんが困惑しているのが分からないのか巻くし立てる様にして質問をするのだった。
少ししてレイコがジュースとお菓子を持って戻ってくるとやっと話をする体制が整い、ナマエさんは一口ジュースを飲むとゆっくりと話し出した。
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