信じる人のお話
俺のばあちゃんはいつも神社の清掃をしてる。
もう歳なんだからそんなもん毎朝やんなくていいのに。
たまにジジババが拝みにくるだけじゃないか。
そもそも拝むなんて発想が滑稽だよね。
神様なんて非科学的なモノに縋らなきゃ生きていけないなんてかわいそうだよ。
お金払って、時間かけて、あいつらが俺たちを助けてくれたことなんてあったかよ。
アホらしい
あんなに毎朝汗を流して、帰ってきたら腰が痛いだ?
ふざけんな、好きでやってるくせに。
神様にでもなんとかして貰えばいいだろう。
ばあちゃんが死んだ。
しゃーねぇよ。むしろよく生きた。
…俺の嫁さん見るまで死なないとか言ってたくせに。
…ひ孫の顔見るとか言ってたくせに。
高校からの帰路、気づけば神社に足が向かう。
長い石段の先の 静かで 何もない 面白くない つまんない クソッタレな空間。
頭ひとつでかい銀杏の木、今年は豊作かもしれない。
湧水を使った手水台、柄杓に蜘蛛の巣が貼り始めてる。
ばあちゃんが1人で休憩してた椅子に、埃が山を作り虫が我が物顔で闊歩する。
たった1人で何十年もここを守って
毎日掃除して
誰に褒められるわけでもないのに
いるかもしれないクソ野郎に拝んで
残ったモノはこれだ。
寂れて、まるでずっとこうでしたよとでも言いたげなほど。
まるでこうであることが当たり前のような。
やっぱりお前はクソッタレだ。
恩知らず、人でなし、あんぽんたん。
バッターボックスに立ちホームラン予告をするように箒を境内に向ける。
勘違いするなよ、俺はばあちゃんがあんまりにもかわいそうだから。
このまま誰にも知られないなんて、そこら辺の奴らよりずっと頑張ってきたのに誰の記憶にも、記録にも残らないなんてあんまりに不憫だ。
いつかここに来たやつに言ってやるんだ
ここは俺のばあちゃんが守ってた場所なんだって。
ばあちゃんと同じ作法で参拝してやるよ。
掃除だって毎日してやるよ。
だからもう少しだけここにいればいいさ
このクソッタレめ。
もう歳なんだからそんなもん毎朝やんなくていいのに。
たまにジジババが拝みにくるだけじゃないか。
そもそも拝むなんて発想が滑稽だよね。
神様なんて非科学的なモノに縋らなきゃ生きていけないなんてかわいそうだよ。
お金払って、時間かけて、あいつらが俺たちを助けてくれたことなんてあったかよ。
アホらしい
あんなに毎朝汗を流して、帰ってきたら腰が痛いだ?
ふざけんな、好きでやってるくせに。
神様にでもなんとかして貰えばいいだろう。
ばあちゃんが死んだ。
しゃーねぇよ。むしろよく生きた。
…俺の嫁さん見るまで死なないとか言ってたくせに。
…ひ孫の顔見るとか言ってたくせに。
高校からの帰路、気づけば神社に足が向かう。
長い石段の先の 静かで 何もない 面白くない つまんない クソッタレな空間。
頭ひとつでかい銀杏の木、今年は豊作かもしれない。
湧水を使った手水台、柄杓に蜘蛛の巣が貼り始めてる。
ばあちゃんが1人で休憩してた椅子に、埃が山を作り虫が我が物顔で闊歩する。
たった1人で何十年もここを守って
毎日掃除して
誰に褒められるわけでもないのに
いるかもしれないクソ野郎に拝んで
残ったモノはこれだ。
寂れて、まるでずっとこうでしたよとでも言いたげなほど。
まるでこうであることが当たり前のような。
やっぱりお前はクソッタレだ。
恩知らず、人でなし、あんぽんたん。
バッターボックスに立ちホームラン予告をするように箒を境内に向ける。
勘違いするなよ、俺はばあちゃんがあんまりにもかわいそうだから。
このまま誰にも知られないなんて、そこら辺の奴らよりずっと頑張ってきたのに誰の記憶にも、記録にも残らないなんてあんまりに不憫だ。
いつかここに来たやつに言ってやるんだ
ここは俺のばあちゃんが守ってた場所なんだって。
ばあちゃんと同じ作法で参拝してやるよ。
掃除だって毎日してやるよ。
だからもう少しだけここにいればいいさ
このクソッタレめ。
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