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カプなし、カプ未定、他キャラ

 人を、毛利を好きになることがこんなに苦しいことだとは 思わなかった。
 しかし、きっとこれほどまでに苦しむことになると知っていても、毛利を好きになる気持ちは変わらなかっただろう。
 このどうしようもなく臓腑を掻き回して胸を圧迫する苦しさの正体にはおおよその見当がついている。
 あの笑みを向けられ、あの声が語りかける唯一でないこと が苦しい。
 毛利の特別であっても、全てではないことが苦しい。
 毛利が好きだから、苦しいのだ。
 好きなんだ。たまらなくなるほどに。腹の底が捩れるほどに。手を伸ばして、しかし触れることができないほどお前に焦がれている。
 好きなんだ、毛利。俺だけを見てくれ。
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