このサイトは1ヶ月 (30日) 以上ログインされていません。 サイト管理者の方はこちらからログインすると、この広告を消すことができます。

カプなし、カプ未定、他キャラ

「もう、嫉妬はしないのか?」
 バッと勢いよく振り向いた寿三郎の目には、驚きだけが詰まっている。
「何かおかしなことを言っただろうか」と月光が内心首をかしげていると、キラキラと目を輝かせて寿三郎が身を乗り出した。
「月光さんでも、嫉妬してほしいとか思うんやね!」
「っ!」
 全身の体温が一気に跳ね上がる。指摘されて初めて、月光は先刻の発言がその通りの意味を持っているこ とを知ったのだ。
 クラリ、と頭が揺れる。のぼせて揺れる視界の中で、寿三郎の満面の笑みだけがはっきりとうつっていた。
12/19ページ
スキ