立海大附属中学校調理部副部長の私。丸井に負けない最高のケーキを作ることが今の目標!部長の代わりに出席した生徒会会議で書記の柳蓮二くんを見てからドキドキする…
※両想い前提
お前は確かA組の…
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「碧海、止まれ」
聞き慣れた低く落ち着いた声に足を止める。この声は間違いない。私は急いで前髪を整える。
「蓮…柳くん、何?」
精一杯なんでもない風を装って振り返る。私と蓮二くんは付き合っている。それも内緒で。私達の関係を知っているのは幸村くんと丸井の2人だけ。
「唇、何か付けているだろう」
「あ、気づいた?これは春の新色で先週買ったばっかりなの。可愛いでしょ?」
「薬用リップしか許可していないはずだが?」
蓮二くんがぐっと近づき私の唇を指差す。
「まあまあ、ここはひとつ見なかったことに…」
蓮二くんからの不穏な気配を察知して、少しずつ後ずさる。と、腕を掴まれ逃げられなくなる。
「ちょ、ちょっと蓮二…柳くん?」
「頼むからそういう事は二人の時にしてくれ」
耳元で蓮二くんがそう囁くと、体温がかっと上がり、顔が真っ赤になっているのが自分でもわかった。付き合ってしばらく経つが、蓮二くんと近づくとどうしても照れてしまう。
「わかったか?」
「…はい」
「それと、無理に柳と呼ばなくても構わない。蓮二と呼んでくれ」
蓮二くんはそう言うとすたすたと歩き出した。こっそり頬に唇を当てて。
聞き慣れた低く落ち着いた声に足を止める。この声は間違いない。私は急いで前髪を整える。
「蓮…柳くん、何?」
精一杯なんでもない風を装って振り返る。私と蓮二くんは付き合っている。それも内緒で。私達の関係を知っているのは幸村くんと丸井の2人だけ。
「唇、何か付けているだろう」
「あ、気づいた?これは春の新色で先週買ったばっかりなの。可愛いでしょ?」
「薬用リップしか許可していないはずだが?」
蓮二くんがぐっと近づき私の唇を指差す。
「まあまあ、ここはひとつ見なかったことに…」
蓮二くんからの不穏な気配を察知して、少しずつ後ずさる。と、腕を掴まれ逃げられなくなる。
「ちょ、ちょっと蓮二…柳くん?」
「頼むからそういう事は二人の時にしてくれ」
耳元で蓮二くんがそう囁くと、体温がかっと上がり、顔が真っ赤になっているのが自分でもわかった。付き合ってしばらく経つが、蓮二くんと近づくとどうしても照れてしまう。
「わかったか?」
「…はい」
「それと、無理に柳と呼ばなくても構わない。蓮二と呼んでくれ」
蓮二くんはそう言うとすたすたと歩き出した。こっそり頬に唇を当てて。
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