立海大附属中学校調理部副部長の私。丸井に負けない最高のケーキを作ることが今の目標!部長の代わりに出席した生徒会会議で書記の柳蓮二くんを見てからドキドキする…
第2冊目
お前は確かA組の…
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いつもより長い時間をかけて髪を纏める。後ろでひとつに結ぶか横で結ぶのが多いけれど、今日は二つ結びだ。学校はメイク禁止だから、リップクリームをたっぷり塗った。ネクタイをきっちり結んで、靴下のりを塗って、エプロンとノートを鞄に詰めたら、出来上がりだ。私は鏡で何度も全身を確認してから家を出た。
日曜日、今日は柳くんとの約束の日だ。私が柳くん作の栄養ドリンクの試飲とアドバイス、柳くんが私の作るケーキの試食とアドバイスをする。昨日の夜はパックをしたし、ヘアオイルもネイルケアもした。今の私は自分史上トップレベルに可愛いはずだ。
最寄り駅から電車に乗って、地下鉄に乗り換えて15分ほど鏡を見ながら揺られれば、集合時間の30分前に到着駅に着いてしまった。
「島野さん、おはよう」
ふと、後ろから低く優しい声がする。振り向くと、そこには柳くんがいた。
「柳くん!おはよう、早いね」
「早めに着いて調理室の鍵を開けておこうと思ったのだが、ちょうど良かったな」
話しながら柳くんが私の隣に並ぶ。ついこの間までありえなかった現実に、思わずめまいがした。
日曜日、今日は柳くんとの約束の日だ。私が柳くん作の栄養ドリンクの試飲とアドバイス、柳くんが私の作るケーキの試食とアドバイスをする。昨日の夜はパックをしたし、ヘアオイルもネイルケアもした。今の私は自分史上トップレベルに可愛いはずだ。
最寄り駅から電車に乗って、地下鉄に乗り換えて15分ほど鏡を見ながら揺られれば、集合時間の30分前に到着駅に着いてしまった。
「島野さん、おはよう」
ふと、後ろから低く優しい声がする。振り向くと、そこには柳くんがいた。
「柳くん!おはよう、早いね」
「早めに着いて調理室の鍵を開けておこうと思ったのだが、ちょうど良かったな」
話しながら柳くんが私の隣に並ぶ。ついこの間までありえなかった現実に、思わずめまいがした。