5話 こんな大人になれたらいいのに。
屋台風にイメチェンされたテーブル。パック詰めされた焼きそばとたこ焼き。かき氷器まで用意してあって、昭和レトロなラムネの瓶も置いてある。小さなプールにはカラフルな水風船が、ぷかぷかと水に浮かんで揺らめいていた。
壁にはすだれが垂れ下がり、吊るされた風鈴が涼感を感じさせる。天井に配置されたちょうちんが非日常感を演出していた。
「すごい……! お祭りの再現ですね!」
思わず感嘆の息を漏らす。縁日風に仕上げたインテリアは細かい所まで再現されていて、暖簾や手ぬぐいなどの和風雑貨を組み合わせることで可愛らしく生まれ変わっている。
「どうしたんですか、これ」
「神社祭りに行った時、くまは連れて行けなかっただろ? だから見せてやろうと思ってさ」
そうだ。あの日、くまちゃんはずっと寂しそうにしてた。お祭りに連れて行けなかったのが少し心残りだった。そんな私の心情を卯月さんは察していたらしい。
「だから、これは祭りの第二弾ってことで」
卯月さんの言葉を皮切りにホームパーティーが始まった。私が食べ物を物色している間、くまちゃんは水風船が浮くプールに興味津々。短い前足でツンツンしたり、プール周辺をウロウロしてる。首元のリボンを揺らしながら、ちょこちょこ歩き回る姿が可愛らしい。
「これって卯月さんが全部用意したんですか?」
「まさか。弟と妹にも手伝ってもらった。さすがに俺一人で準備するのは難しいからな」
「そうなんですね! くまちゃんの為にありがとうございます!」
まさかご兄弟総出で手伝ってくれるなんて思わなかった。最高のサプライズに私が喜んでいると、卯月さんは照れ臭そうに視線を逸らす。
「……本当はアイツらにも残ってもらうつもりだったけど……なんか気ぃ遣われた」
「?」
「……いや、何でもない。くまのお菓子も用意してるから選べよ」
「うん!」
壁にはすだれが垂れ下がり、吊るされた風鈴が涼感を感じさせる。天井に配置されたちょうちんが非日常感を演出していた。
「すごい……! お祭りの再現ですね!」
思わず感嘆の息を漏らす。縁日風に仕上げたインテリアは細かい所まで再現されていて、暖簾や手ぬぐいなどの和風雑貨を組み合わせることで可愛らしく生まれ変わっている。
「どうしたんですか、これ」
「神社祭りに行った時、くまは連れて行けなかっただろ? だから見せてやろうと思ってさ」
そうだ。あの日、くまちゃんはずっと寂しそうにしてた。お祭りに連れて行けなかったのが少し心残りだった。そんな私の心情を卯月さんは察していたらしい。
「だから、これは祭りの第二弾ってことで」
卯月さんの言葉を皮切りにホームパーティーが始まった。私が食べ物を物色している間、くまちゃんは水風船が浮くプールに興味津々。短い前足でツンツンしたり、プール周辺をウロウロしてる。首元のリボンを揺らしながら、ちょこちょこ歩き回る姿が可愛らしい。
「これって卯月さんが全部用意したんですか?」
「まさか。弟と妹にも手伝ってもらった。さすがに俺一人で準備するのは難しいからな」
「そうなんですね! くまちゃんの為にありがとうございます!」
まさかご兄弟総出で手伝ってくれるなんて思わなかった。最高のサプライズに私が喜んでいると、卯月さんは照れ臭そうに視線を逸らす。
「……本当はアイツらにも残ってもらうつもりだったけど……なんか気ぃ遣われた」
「?」
「……いや、何でもない。くまのお菓子も用意してるから選べよ」
「うん!」