4話
・・・
屋台を一通り巡り、大量の食べ物を購入した。焼きそばにたこ焼き、クレープにフランクフルト。こんなに食べられるかよ、と卯月さんから突っこ込まれ、彼の手に握られたピコピコハンマーが私の頭上に振り下ろされた。プラスチック製の打撃がピコンッと小気味よい音を立てる。
「痛っ」
もちろん痛くはない。その後も面白おかしく頭をピコピコしてくるから、私は頬を膨らませて抗議した。
「そんなに叩いたら頭がアホになっちゃう!」
「心配すんな。もともとアホだから」
ラストにもう一撃が振ってきた。ピコンッと高らかに音が響く。ピコピコハンマーという武器を入手した卯月さんの態度は強気そのものだ。
実はこのアイテム、彼が射的ゲームで獲得した商品だ。景品が並ぶ中で迷わずこの玩具を選び、「朝霧にツッコミする時に使うわ」と笑いながら宣言していた。まさか本当にやるなんて。
ふざけたやり取りを楽しみながら、私達は境内に設けられた休憩スペースに足を運んだ。木製のベンチに腰を下ろし、購入したものを物色する。
「どれから食う?」
「うーん、どうしようかな。卯月さんは?」
「俺、焼きそば食いたい」
「じゃあ私、これ食べます!」
たこ焼きを詰めたパックを膝上に置く。輪ゴムを外して蓋を開け、割り箸でひとつ摘まんで半分だけ口に含んだ。一口噛んだ途端、とろりとした中身とソースの甘辛さが口の中で広がる。うん、おいしい!
「……懐かしいな。ガキの頃に家族で祭りに行った日のこと思い出したわ」
焼きそばを食べながら卯月さんが呟く。足を組みながら咀嚼してる彼を見上げると、卯月さんは遠くを見つめながら穏やかな表情を浮かべていた。
屋台を一通り巡り、大量の食べ物を購入した。焼きそばにたこ焼き、クレープにフランクフルト。こんなに食べられるかよ、と卯月さんから突っこ込まれ、彼の手に握られたピコピコハンマーが私の頭上に振り下ろされた。プラスチック製の打撃がピコンッと小気味よい音を立てる。
「痛っ」
もちろん痛くはない。その後も面白おかしく頭をピコピコしてくるから、私は頬を膨らませて抗議した。
「そんなに叩いたら頭がアホになっちゃう!」
「心配すんな。もともとアホだから」
ラストにもう一撃が振ってきた。ピコンッと高らかに音が響く。ピコピコハンマーという武器を入手した卯月さんの態度は強気そのものだ。
実はこのアイテム、彼が射的ゲームで獲得した商品だ。景品が並ぶ中で迷わずこの玩具を選び、「朝霧にツッコミする時に使うわ」と笑いながら宣言していた。まさか本当にやるなんて。
ふざけたやり取りを楽しみながら、私達は境内に設けられた休憩スペースに足を運んだ。木製のベンチに腰を下ろし、購入したものを物色する。
「どれから食う?」
「うーん、どうしようかな。卯月さんは?」
「俺、焼きそば食いたい」
「じゃあ私、これ食べます!」
たこ焼きを詰めたパックを膝上に置く。輪ゴムを外して蓋を開け、割り箸でひとつ摘まんで半分だけ口に含んだ。一口噛んだ途端、とろりとした中身とソースの甘辛さが口の中で広がる。うん、おいしい!
「……懐かしいな。ガキの頃に家族で祭りに行った日のこと思い出したわ」
焼きそばを食べながら卯月さんが呟く。足を組みながら咀嚼してる彼を見上げると、卯月さんは遠くを見つめながら穏やかな表情を浮かべていた。