4話
「祭りって何時からだっけ?」
「18時からだよ」
「時間的にはちょうど良さそうだな。気ぃつけて歩けよ」
「はーい!」
彼の隣に並び、私達は歩き出す。静かな住宅街の小道を縫うように歩いていく。神社に近づく度に人出が増え、賑やかな音楽が遠くから聞こえてきた。道沿いの家の軒先には風鈴やちょうちんが飾られていて、少しずつ非日常の色彩を増していく。
鳥居が見えてくると一気に祭りの気配が強まった。私と同じ、浴衣姿の子もちらほらと見かける。カランコロンと風情ある下駄の音が、更に気分を高揚させる。みんながみんな、各々の装いを楽しんでるように見えた。
そんな活気ある景色の中にいるのが少し照れくさくて、楽しい。子供の頃に戻ったみたい。
卯月さんの表情もいつもより柔らかくて、久々に訪れたお祭りの情景を懐かしんでいるようだった。
「卯月さん」
「ん?」
「お祭り、誘ってくれてありがとう」
「俺はどこに行きたいか訊いただけだって」
「でも嬉しかったから」
「そうか。よかったな」
「うん!」
卯月さんは相槌だけ打つと、目を細めて笑いかけてくれた。短い会話なのに、胸の奥がじんわりと温まる。一緒に歩いてるだけで心がこんなに満たされる。
横を向けばすぐ傍に卯月さんの顔がある。この距離感がずっと私の緊張を煽る。不自然にならないように平静を保とうとするけれど、指の先まで隣の存在を意識しているみたいで熱かった。
「18時からだよ」
「時間的にはちょうど良さそうだな。気ぃつけて歩けよ」
「はーい!」
彼の隣に並び、私達は歩き出す。静かな住宅街の小道を縫うように歩いていく。神社に近づく度に人出が増え、賑やかな音楽が遠くから聞こえてきた。道沿いの家の軒先には風鈴やちょうちんが飾られていて、少しずつ非日常の色彩を増していく。
鳥居が見えてくると一気に祭りの気配が強まった。私と同じ、浴衣姿の子もちらほらと見かける。カランコロンと風情ある下駄の音が、更に気分を高揚させる。みんながみんな、各々の装いを楽しんでるように見えた。
そんな活気ある景色の中にいるのが少し照れくさくて、楽しい。子供の頃に戻ったみたい。
卯月さんの表情もいつもより柔らかくて、久々に訪れたお祭りの情景を懐かしんでいるようだった。
「卯月さん」
「ん?」
「お祭り、誘ってくれてありがとう」
「俺はどこに行きたいか訊いただけだって」
「でも嬉しかったから」
「そうか。よかったな」
「うん!」
卯月さんは相槌だけ打つと、目を細めて笑いかけてくれた。短い会話なのに、胸の奥がじんわりと温まる。一緒に歩いてるだけで心がこんなに満たされる。
横を向けばすぐ傍に卯月さんの顔がある。この距離感がずっと私の緊張を煽る。不自然にならないように平静を保とうとするけれど、指の先まで隣の存在を意識しているみたいで熱かった。