2話
「うん……わかった。頑張る」
それでも、彼好みの女になれるように努力してみよう。それで彼の気が変わったら、もしかしたら、いつか抱いてくれるかも。
淡い期待を胸に抱き、残り僅かになったナポリタンを口にする。素直に頷く私を見て、卯月さんは小さく笑みを漏らした。
「朝霧ってさ」
「?」
「根は素直でいいヤツだな」
「……褒められてるの?」
「褒めてるよ。思考はちょっとイッてるけど」
「うん……イキたい」
「そのイクじゃねぇ」
アホか、と軽く突っ込まれた。
その後は2人で後片付けをして、帰る頃には22時を回っていた。外はすっかり暗闇に包まれていて、夜道に女一人は危ないからと、卯月さんが途中まで付き添ってくれた。
住宅街の静かな夜道を二人で歩く。街灯の下、並んで歩く私達の影がアスファルトに長く伸びていく。道沿いの家からは、カーテン越しに暖かい灯りが漏れていて。なんだか実家にいた頃を思い出してしまう。
道中も卯月さんとは他愛ない会話をした。趣味の話とか、料理の話とかで盛り上がったけど、次に会う約束は交わしてない。そんな話題も出なかった。
ショートメッセージを送った時点で、私の連絡先は彼に知られてるはず。今はそれでいいかなって思ってる。彼の方から何かアクションがあれば嬉しいんだけど……どうなんだろう。
それでも、彼好みの女になれるように努力してみよう。それで彼の気が変わったら、もしかしたら、いつか抱いてくれるかも。
淡い期待を胸に抱き、残り僅かになったナポリタンを口にする。素直に頷く私を見て、卯月さんは小さく笑みを漏らした。
「朝霧ってさ」
「?」
「根は素直でいいヤツだな」
「……褒められてるの?」
「褒めてるよ。思考はちょっとイッてるけど」
「うん……イキたい」
「そのイクじゃねぇ」
アホか、と軽く突っ込まれた。
その後は2人で後片付けをして、帰る頃には22時を回っていた。外はすっかり暗闇に包まれていて、夜道に女一人は危ないからと、卯月さんが途中まで付き添ってくれた。
住宅街の静かな夜道を二人で歩く。街灯の下、並んで歩く私達の影がアスファルトに長く伸びていく。道沿いの家からは、カーテン越しに暖かい灯りが漏れていて。なんだか実家にいた頃を思い出してしまう。
道中も卯月さんとは他愛ない会話をした。趣味の話とか、料理の話とかで盛り上がったけど、次に会う約束は交わしてない。そんな話題も出なかった。
ショートメッセージを送った時点で、私の連絡先は彼に知られてるはず。今はそれでいいかなって思ってる。彼の方から何かアクションがあれば嬉しいんだけど……どうなんだろう。