2話
「いただきます!」
二人で向かい合ってテーブルに座る。フォークを手に取り、くるくるとパスタを巻き取って頬張った。瞬間、トマトの旨味と甘みが一気に口いっぱいに広がる。
「おいし~!」
「だろ」
誇らしげな卯月さんに大きく頷く。今まで食べてきた中で一番美味しいナポリタンかもしれない。卵が崩れたところを絡めると味わいも豊かになるし、ニンジンの甘さもケチャップに負けない主張を感じる。更にケチャップの酸味がナスに溶け込んで本当に美味しい。あんなシンプルな材料でこんなに美味しい料理ができるなんて。感動。
「ねえ卯月さん、訊いてもいい?」
「なに?」
「どうして私を部屋に誘ったの?」
美味しい食事を堪能しつつ尋ねてみる。私を抱く気がなかったなら、部屋に招いたのは別の理由があるってことだ。でも皆目見当もつかない。
卯月さんはフォークを止め、少し考えるように間を置いた。
「……まずハンカチ返す。ありがとな」
「わ、ほんとに洗ってくれたんだ」
「ああ」
返されたハンカチをまじまじと見る。ちゃんとアイロンも当ててあって、皺一つない状態で丁寧に折り畳まれている。もしかして卯月さんが全部やってくれたのかな? 本当に律儀な人だなあ、と感心してしまう。
「で、さっきの質問の答えだけど」
もう一度私を見据えて卯月さんが口を開く。フォークを持ち直しながら淡々と告げた。
「ぼっちで飯食うより、相手がいた方がいいだろ」
「……ん? それだけの理由?」
「あとは興味があった」
「興味……?」
予想外の回答に困惑していると、彼は僅かに微笑を浮かべて続けた。
二人で向かい合ってテーブルに座る。フォークを手に取り、くるくるとパスタを巻き取って頬張った。瞬間、トマトの旨味と甘みが一気に口いっぱいに広がる。
「おいし~!」
「だろ」
誇らしげな卯月さんに大きく頷く。今まで食べてきた中で一番美味しいナポリタンかもしれない。卵が崩れたところを絡めると味わいも豊かになるし、ニンジンの甘さもケチャップに負けない主張を感じる。更にケチャップの酸味がナスに溶け込んで本当に美味しい。あんなシンプルな材料でこんなに美味しい料理ができるなんて。感動。
「ねえ卯月さん、訊いてもいい?」
「なに?」
「どうして私を部屋に誘ったの?」
美味しい食事を堪能しつつ尋ねてみる。私を抱く気がなかったなら、部屋に招いたのは別の理由があるってことだ。でも皆目見当もつかない。
卯月さんはフォークを止め、少し考えるように間を置いた。
「……まずハンカチ返す。ありがとな」
「わ、ほんとに洗ってくれたんだ」
「ああ」
返されたハンカチをまじまじと見る。ちゃんとアイロンも当ててあって、皺一つない状態で丁寧に折り畳まれている。もしかして卯月さんが全部やってくれたのかな? 本当に律儀な人だなあ、と感心してしまう。
「で、さっきの質問の答えだけど」
もう一度私を見据えて卯月さんが口を開く。フォークを持ち直しながら淡々と告げた。
「ぼっちで飯食うより、相手がいた方がいいだろ」
「……ん? それだけの理由?」
「あとは興味があった」
「興味……?」
予想外の回答に困惑していると、彼は僅かに微笑を浮かべて続けた。