メモ帳

【ブブルシ】甘酸っぱくて仄暗い

2024/02/28 22:24
終ワル
ベルゼブブ×ルシファーにとても萌える。
ちょと距離を測りかねてるような不器用さが目立つ少年神ベルゼブブとか見たい。

ルシファーの小っちゃい六枚羽に対して、「それって羽?」と聞いちゃうベルゼブブとか。
「おう!羽だぜ!なんだ気になるのか?」とか話しかけられたのが嬉しくてルシファーが笑顔で答え。
ルシファーの屈託ない笑顔にちょっとたじろいでから、「うん、少しだけ……」とつんとした態度で返し。
何にしてもベルゼブブが興味を持ってくるのはいいことだと考えたルシファーが、見てろよと得意げに言い。
『まさか、大きくできる…のか?』とやや驚愕しながら凝視するベルゼブブの目の前で。
ちょびっとだけ、ぱたぱたと動くルシファーの六枚羽とか。

肩透かしと、バカだなと思う気持ちと、自分の考えすぎに思わず笑いを零して。
「可愛いね」とルシファーの羽へと手を伸ばし、その感触を確かめるベルゼブブとか。

羽に触れられた途端、ルシファーがビクッと体を震わせ。
その間にもベルゼブブに観察でもしてるのかと思うぐらいに丹念に羽の隅々まで触られ。
「あー、ちょっ、それはな……」と言いづらそうに天使は顔を赤くするが少年神は気付かず。

「ねぇ、もっとよく見せ――」
「「わぁああああ!!」」
「え?なに?ちょっ…!」

その後、慌ててベルゼブブを引き離しにかかるサマエルとアザゼルとか。
二人からセンシティブ!とお説教をされ、途中まで意味が分からなかったが。
そんなつもりは全然なかったのにやらかした自分の行動に顔を赤くするベルゼブブ。
『先に言っとけばよかったか…?』と己のうかつさを気まずげに反省するルシファー。
いたたまれなさ過ぎて、互いに意識しすぎて妙な空気になった日だったとか。

仮にあのまま三天使+ベルゼブブが一緒に過ごしてたら。
ルシファーに対してちょっとドキドキしてくるベルゼブブいただろうな。
でも誰に対してもお日様みたいなルシファーなので自分だけの物にはならないし。
相手を汚すぐらいなら自分が清く死ぬ!ってぐらいに拗らせてただろうな少年神ベルゼブブは。
自分がルシファーを犯すちょっとエッチな夢を見てさらに意識しまくるとか思春期拗らせたり。

夢魔が普通にいる世界なので、さては夢魔の仕業か!と冤罪なすりつけるし一狩りするべきかと憤るが。
どう考えても三天使(特にルシファー)には相談できない事案すぎるし、そもそも知られたくないし。
独りで抱え込む悩みの内容が、しょぼい割にどうしようもなさ過ぎて詰んでる現実から目を背けたい。
目を背けたいのに、ルシファーは普通に接してくるから余計に意識するという悪循環。
そういう甘酸っぱい可能性を秘めてたんだろうなと、ありはしない世界軸を夢想する。

ちょっとほの暗い感じで、死後に黒白目なベルゼブブに犯されるルシファーとか見たい。
もう誰の手出しもできない場所で、容赦なく明けの明星たる天使を喰べる暴食の司祭とか萌える。
色欲ではないんだよ、淫蕩にふけるというよりは文字通り暴食のように貪る。
現実でのベルゼブブには自覚はないままに、己の裡で欲のままに求めるとか。
どれだけルシファーが言葉を伝えても相手には何一つとして届かず。
それでも、時折り懺悔するように求められるから結局は許して。
馬鹿な奴だなと何度でも抱きとめてベルゼブブを受け入れるルシファーとか。

左手首にリストバンドとかじゃらじゃらつけてるルシファーなので。
黒白目ベルゼブブにブチ犯されてる時に声が漏れないように噛んでいて欲しい。
もちろん、ルシファーの声が聞こえないなんて許せないのでベルゼブブがうっそりとお願いしてくるとか。
腐り落ちる寸前の果実のように甘ったるいのに絶対的な命令にしかとれない言葉で。
もう、そんな風にしか大好きな天使を愛せない蝿の王。

悪魔的生命の破壊衝動、発動条件は愛が極限まで高まった瞬間というなら。
壊してしまえば、もう誰も自分以外に相手を手にすることはできないと。
愛する者を手にかける=究極の独占欲という解釈もできる訳で。

過去編で冥王ハデスと闘って、リリスの遺したものの認識を改めて。
本来であれば、どうか幸せに生きてほしいという祈りに気付いて前向きに生きようと考える所を。
考えて、考えて、出した結論が『残虐で醜悪な死を望む』という真逆な理由。

彼らが自分だけの物であり続けることが、なによりも嬉しかったと気付いてしまって。
ルシファー達と比べて、どうしようもなく自分が醜悪なことを分かってしまって。
綺麗事の希望に縋るには身勝手が過ぎると、自己嫌悪した結果とか。
どうしようもなく詰んでいて欲しい。

ベルゼブブの過去記録を読んだアダマスが、死体が残ってた=魂自体は壊れてないって感覚で。
三天使+女神の生まれ変わりとか探さねーのかよっとベルゼブブに突っかかり。
それともお前がやってる研究はいつか蘇生させるための下準備かと訊き。
割と無神経にズカズカと切り込んでくるアダマスに対して。
「彼らは僕の中にいるから、そんな事しないよ」と返すベルゼブブとか。
あーはいはい、思い出の中にいるから別にいいって話かよとアダマスが内心で白け。
自分で話題切り出しておきながら興味が失せたので部屋を出ていき。

独り残ったベルゼブブがルシファー達を思い出し、自己嫌悪しながら自嘲する。
ある訳がない、ありえる訳がない、この手にかけた時からずっと自分の中に彼らは囚われていて。
復活なんてしない、転生なんてしない、蘇生なんてしない、ずっとずっと――

「未来永劫――僕だけの物」

そう呟く声色が、喜ばし気であることをベルゼブブは気付かない。

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