メモ帳

【ハデ始+トル呂】好講座

2022/06/18 12:33
終ワル
トール神へと『よくわかる中国語』をする始皇帝とか。

神は全知全能ではあるが人類の文化への理解が雑だったらしく。
ゆえに、天界の文献などで調べはしたが、念のために知りたかった北欧の雷神。
友へと直球で問う選択肢もあったが、何となく黙秘される気がしたらしい。

好敵手へと愛していると伝えたいが何というのが一般的かと雷神から質問された始皇帝。
親切にも教えてあげようと「おお、それならば『我――』」と言いかけた所で。
ハデスによって口を塞がれ。

始皇帝を間に挟み。
暫し無言で睨み合うよう視線を交わす冥界の王と北欧の雷神。
なお、トール神は素で目つきが悪いだけ。

なぜ冥王に睨まれるのかよく分かってないが顔に出ないトール神。
この様子は理解していないなと察したハデスはため息を吐き。
状況説明と分かりやすく立場を逆にした解説を入れる。

ハデスに説明され、例として出された解説を聞き。
よそ者が呂布から愛の言葉を引き出そうと質問している所を想像し。
言いようのない不快さを感じると同時に、大変に礼を欠いたことをしていたと知るトール神。
不用意に始皇帝へと愛の言葉を問うたことを謝罪し。
自分であれば、おそらく問答無用でミョルニルで潰していた事案を前に。
ギリシャの冥界の王の寛大さを知るトール神。

やはり好敵手へと直接訊く事にした北欧の雷神がその場から去っていくのを見送り。
ハデスに口を塞がれていた始皇帝はようやく手を外してもらい。
新鮮な空気を取り込むよう一息ついてから。
冥界の王の顔を見上げ。

「そなた意外と狭量か?」と不思議そうに言い。
その後、しっかりとお仕置きをされた。

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