萌語り

◆4Pしないと出れない部屋
(イスⅡ+髭バソ)

お題を見てファ〇クと呟き、世の無情に頭が痛いⅡ世。
『これみよがしにアホ程デカいベッドが用意されてるだと…? ふざけるな!』

じっとお題を眺めてから、自前の武器に視線を落とすバーソロミュー。
『選択肢が一つだけなら、黒髭を殺して私も座に還るか』

「えー? どうしますー?」と軽い調子でイスカンダルに話題振る黒髭。
『と言うかバーソロミュー氏、自害する気満々では? ――いや、違う! 拙者殺して自分も死ぬ的なアレでござるな!? ふえぇ、拙者愛されてるー! ……何て思ってる場合じゃねーわ! ヤバス!!』

「出来なくもないがなぁ…?」と複雑な顔のイスカンダル。
『興が乗れば楽しめなくもないが、軍師は嫌がるだろうなぁ?』

Ⅱ世、頭をフル回転させて他の方法を模索。
永続デバフでスキル封印と宝具封印状態。
ただ、救いとすれば部屋を散策すれば要、不要は別としてアイテムは数多くある。
いや本当に、どうして此処まで雑多にアイテムがあるのか不思議なほどに。
目につくのがピンクでアレな物が多いが、可能性としての仮説は立てられる。

根性でゲーム機見つけて四人対戦するイスⅡ+髭バソ。
「仮説としてはあってるはずだ! そもそも、そっち方向とは明記されていない!!」
手始めに大乱闘撃破兄弟で4P、ただしテレビ前の場所取りでとてももめる。

大人四人でガチ勝負後。
これで開いたはずだ! とⅡ世が上にお題が書かれた扉に飛び付く。
未だに開かない扉に何故だ!? と驚愕して上を見れば。
薄らと小さく『※ただし30回以上。』とか注意書きがあったり。
「追加条件を出すなァアアアア!!」

渾身の叫びを出すⅡ世に、まだテレビ前にいた巨漢共。
「いやそれ前からあったでござるよー」
「だから余も困り果てておった」
「でも当初想定してたのってぇ、エチエチ方面でござろう?」
「うむ! 当たり前であろう!」
「ですよねー!」
黒髭とイスカンダルが意気投合してるのを見て、ため息を吐くバーソロミュー。
「会話が最低すぎる……」

ゲームの対戦を重ねること数時間。
疑似サーヴァントなので肉体的に限界が来やすいⅡ世。
生前の掟から海賊のくせに規則正しい消灯時間のバーソロミュー。
二名がゲームから一時離脱。
そして、イスカンダルと黒髭が酒を見つけたがために事態は悪い方向へ。
まあ眺めて楽しむぐらいは? と最低最悪の酔っ払い共による悪乗り。

翌日。
黒髭とイスカンダルが操作するキャラを重点的に狙うバーソロミューとⅡ世。
「協力プレイとか卑怯では!?」
「何の事だバカ髭?」
「うーむ……軍師よ、ちょーとばかし手加減をだな」
「手加減など貴方には不要でしょう?」
残りはあと数戦か、と思った矢先に扉から音がする。
「あれって判定的にOKだったんです?」
「そのようだなぁ?」
「……ファ〇ク」
「最低だな……」

てんやわんやのカルデアに帰ってきた四人。
他にも微小特異点的に色々な条件で閉じ込められた者多数。
事情聴取をしてるダヴィンチちゃんに、君達のお題は何だった? と問われ。
Ⅱ世が湾曲させて答える前にイスカンダルが馬鹿正直にそのまま答え。
面白そうなのでついでの条件までご丁寧に進言する黒髭。
ざわつく周囲、何が悪かったのか分からんイスカンダル、憤死しそうなⅡ世。
てへぺろ! と誤魔化す黒髭、とりあえずバカ髭は氏ねと思ってるバーソロミュー。

イスⅡに対して、純愛過ぎて目にまぶしすwwwと思いつつちょい裏山な黒髭。
純愛とかー? 拙者には無理ゲーって分かってますけどー? とやさぐれ。
バカ髭がバカな事を考えて凹んでるのを慰めはしないバーソロミュー。
そもそもアレが自分で否定をしているのだから、救いようはない。
『――本当に、自業自得だバカ髭』と呆れさえ浮かぶ。


(2020/01/19)
3/6ページ