萌語り

◆プリン戦争は勃発しない


本日のおやつ:マスターが手伝ったプリン。
所用で来れなかったサーヴァント用には。
マスターが遊び心で手描きのマークを容器に張り付け。
その時点では、ドクロマークが黒髭。
眼帯メカクレがバーソロミューの予定だった。

『海賊らしいマーク』のだからと個別に伝えられた後。

バーソロミューより先に食堂に来た黒髭。
眼帯メカクレなマークを発見し。
『なるほど! これは眼帯付けたBBAのリスペクト的なアレですな!』
何処で見たのか、ばっちりとレア姿まで把握してる黒髭。
マスターが眼帯を間違って逆に描いたのも原因で勘違いする。

ドクロマークを発見したバーソロミュー。
黒髭のふざけた例のTシャツの柄に似ている点には目をつむり。
海賊らしいマーク=ドクロと思っても仕方がないと納得。
『なるほど、海賊と言えば黒髭がイメージだろうからね』
ところが、持っていこうとした時にサロメが来て。
紳士的ふるまいとして、レディーファーストしたら。
マスターはヨカナーンを描いてくれたのね! と大切そうに2個手にして。
ヨカナーンと一緒に食べるの、とニコニコ顔で持ってかれたので。
少しだけ呆気にとられたり。

黒髭がバーソロミューの分を食べてた事を知ったマスター。
慌てて二人に説明をすれば。
バーソロミューもまた、黒髭のを自分の分と思っていたと知り。
互いに相手のを自分の分と勘違いとか奇遇すぎもいい所で。
じゃあ問題ないですな! ハイハイ解散~と黒髭がさっさと退場。

食堂を出て通路を歩く黒髭。
せっかくレアなBBAリスペクトかと思ったのにーと拗ねる。
途中、空の器2個を手に食堂に向かうサロメとのすれ違いざま。
ちらっと見た先のマークは、片方は見覚えあるドクロマークで。
傍に浮かぶ髑髏に向けて甘い声で歌うように会話する内容を聞き。
アイツ食べてねーじゃん、と気付く黒髭。

その後。
バーソロミューの所へ、フルーツタルトを持ってく黒髭。
まあまあ、お高いのが丸わかりのやつ。
キラキラと色鮮やかなフルーツが盛り沢山なタルトを前に。
まるで宝石箱のようだ、と言うべきかな? とバーソロミューは笑う。
それにしてもワンホールは多い気もする詫びの品。


(2020/07/27)
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