断片話
◆悩みの種
(カワサキ受け)
「たしかに、オレはヴァカンスの許可して、おもりにカワサキ付けたけどな……アクセル」
「どうしたフクメン?」
「ヴァカンス後、カワサキにそれとなく寄り添うあの人物は誰なんだ?」
無自覚にキラキラと、人間離れした空気を醸し出す御仁。
やりにくい事この上ない様子でカワサキは距離を置こうとしているが、ものの見事に付きまとわれている。
「ブルーヴァンパイアの王、ロマンスだ」
「王?! しかもブルーヴァンパイア!?」
アクセルからの答えに、フクメンはロマンスとアクセルを交互に見ながら叫んだ。
「しかし、ブルーヴァンパイアの王様が、何でまたカワサキに付きまとってるんだ?」
「久しぶりの人間の訪問だったからな。気に入ったのだろう」
カワサキの隣で笑顔を振りまくロマンスを見ながら、アクセルは答えた。
事もなげにさらりと流すアクセルの言葉に、フクメンは何とも言えない視線を向けた。
「気に入ったってお前……」
「不都合があるのか?」
「いや、まず距離が近すぎるだろ」
「何しろ数百年は人に関わらなかったからな。対人距離が取れないだけだろう」
「それで済まされるのか? アレは」
カワサキとロマンスを眺め、近すぎる距離にフクメンは頭を悩ませるしかなかった。
(2014/05/20)
(カワサキ受け)
「たしかに、オレはヴァカンスの許可して、おもりにカワサキ付けたけどな……アクセル」
「どうしたフクメン?」
「ヴァカンス後、カワサキにそれとなく寄り添うあの人物は誰なんだ?」
無自覚にキラキラと、人間離れした空気を醸し出す御仁。
やりにくい事この上ない様子でカワサキは距離を置こうとしているが、ものの見事に付きまとわれている。
「ブルーヴァンパイアの王、ロマンスだ」
「王?! しかもブルーヴァンパイア!?」
アクセルからの答えに、フクメンはロマンスとアクセルを交互に見ながら叫んだ。
「しかし、ブルーヴァンパイアの王様が、何でまたカワサキに付きまとってるんだ?」
「久しぶりの人間の訪問だったからな。気に入ったのだろう」
カワサキの隣で笑顔を振りまくロマンスを見ながら、アクセルは答えた。
事もなげにさらりと流すアクセルの言葉に、フクメンは何とも言えない視線を向けた。
「気に入ったってお前……」
「不都合があるのか?」
「いや、まず距離が近すぎるだろ」
「何しろ数百年は人に関わらなかったからな。対人距離が取れないだけだろう」
「それで済まされるのか? アレは」
カワサキとロマンスを眺め、近すぎる距離にフクメンは頭を悩ませるしかなかった。
(2014/05/20)