断片話
◆赤い飲み物
(カワサキ受け)
「何かあそこだけやけにトゲトゲした空気だけど、あれ大丈夫なの?」
「大丈夫……だと思います」
ナヴィとミラの視線の先。
近寄りがた過ぎるお茶会を開くのは吸血鬼の王達だった。
いつもならば常に騒がしいはずの食堂。
それが今、水を打ったように静かだった。
「相変わらず、君はルビーヴァンクールが好きなんだね? アクセル」
「変わらぬ味と言うものも、貴重であろう」
「たまには別の物を飲んでみたらどうだい?」
「いらん」
「そう。じゃあ、ボクは別の物を飲みにカワサキくんの所にでも行くとするよ」
ごちそうさま、と飲み終わったカップを静かに置くロマンス。
組んでいた足を解く相手に、アクセルは紅茶を飲むのを止め、睨みつけた。
「待て。ロマンス」
「どうかしたかい? アクセル」
「カワサキの所へ、何を飲みに行く気だ」
「そうだね。ルビーヴァンクールよりも赤い物を飲みにかな」
(2014/06/18)
(カワサキ受け)
「何かあそこだけやけにトゲトゲした空気だけど、あれ大丈夫なの?」
「大丈夫……だと思います」
ナヴィとミラの視線の先。
近寄りがた過ぎるお茶会を開くのは吸血鬼の王達だった。
いつもならば常に騒がしいはずの食堂。
それが今、水を打ったように静かだった。
「相変わらず、君はルビーヴァンクールが好きなんだね? アクセル」
「変わらぬ味と言うものも、貴重であろう」
「たまには別の物を飲んでみたらどうだい?」
「いらん」
「そう。じゃあ、ボクは別の物を飲みにカワサキくんの所にでも行くとするよ」
ごちそうさま、と飲み終わったカップを静かに置くロマンス。
組んでいた足を解く相手に、アクセルは紅茶を飲むのを止め、睨みつけた。
「待て。ロマンス」
「どうかしたかい? アクセル」
「カワサキの所へ、何を飲みに行く気だ」
「そうだね。ルビーヴァンクールよりも赤い物を飲みにかな」
(2014/06/18)