その他

「お腹が空きましたね、Ⅲ。今日のおやつは何かな?」

のんびりと訊くトロンに、少し考えたⅢはソファーの方をちらりと見た。
その後、トロンに向かいニッコリと笑った。


「そうですね、プリンとかはいかがでしょうか?」
「Ⅲ。俺を見た後でその提案をするのをやめろ」

ソファーに座っていたⅣは口元を引き攣らせてⅢを睨んだ。
怒りをかろうじて抑えているⅣに、Ⅲはキリッとした表情で答えた。

「Ⅳ兄様。それは自意識過剰ですよ。僕が兄様の髪の毛を見ておやつを決めたなんて言いがかりです」
「全部言ってるぞⅢ!! 誰も髪とは言ってなかっただろ!?」
「煩いぞ、Ⅳ。もう少し静かにできないのか」

本を読んでいたⅤはⅢに突っかかるⅣをたしなめた。
そんなⅤへとⅢは質問した。


「Ⅴ兄様。Ⅴ兄様は今日のおやつは何がいいと思いますか?」
「そうだな…………プリンでいいだろ」
「おいⅤ、テメェ後でツラ貸せ!! どいつもこいつも俺の髪を見て決めんな!」




おやつ時
「うーん、Ⅳがおいしそうな髪色をしてるのが悪いと思うよ?」
「ほら、Ⅳ兄様。トロンが言う事は絶対だよ」
「そうだぞ、Ⅳ。口を慎め」
「俺一人が悪いのか!?」


end
(2011/12/30)
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