凌Ⅳ
「生憎と今日はファンの為の予定が目白押しなので、貴方にかまってる暇はありませんよ」
暇な貴方と違って、と明らかに自慢するように言うⅣに、ムッとした様子で凌牙は問い返した。
「予定って何だよ」
「今日は節分ですよ? 節分にするイベントは豆まきに決まってるでしょう」
そんな事も分からないのかと言いたげに答えたⅣは、呆れた様子で肩をすくめた。
ただ豆を投げるだけで、常日頃からⅣが言っているファンサービスになるのかと凌牙は首を傾げた。
「それがファンサービスになるのか?」
「分かってませんねぇ、凌牙。スターが直接握った物を死に物狂いで欲しがるファンの心理を」
「それはファンじゃなくて、ただの変態だろ」
Ⅳが握った物を泣いて喜ぶ奴の心理など、間違っても理解したくない。
節分
「お前は楽しいのかよ?」
「餌を求めて群がる鯉を眺めてるようで、わりと楽しいですよ」
「……歪んでるな」
end
(2012/02/03)
暇な貴方と違って、と明らかに自慢するように言うⅣに、ムッとした様子で凌牙は問い返した。
「予定って何だよ」
「今日は節分ですよ? 節分にするイベントは豆まきに決まってるでしょう」
そんな事も分からないのかと言いたげに答えたⅣは、呆れた様子で肩をすくめた。
ただ豆を投げるだけで、常日頃からⅣが言っているファンサービスになるのかと凌牙は首を傾げた。
「それがファンサービスになるのか?」
「分かってませんねぇ、凌牙。スターが直接握った物を死に物狂いで欲しがるファンの心理を」
「それはファンじゃなくて、ただの変態だろ」
Ⅳが握った物を泣いて喜ぶ奴の心理など、間違っても理解したくない。
節分
「お前は楽しいのかよ?」
「餌を求めて群がる鯉を眺めてるようで、わりと楽しいですよ」
「……歪んでるな」
end
(2012/02/03)