右京先生受け

逆身長差
(等々力×右京)


座っている先生と立っている自分。
いつもと逆の目線だと、ふと思った。

それから、振り向いてきた先生へ、少し屈んでから唇を押し当てた。

驚いたように目を見開く先生を、唇を離しながら見て。


次に自分のしてしまった事に赤面した。



「……委員長?」
「す、すみません!!」

問いかけるような声で呼んだ先生に、深く頭を下げてその場を脱兎のように去った。


廊下を走りながら、何であんな事をしてしまったのかと混乱する頭で考えた。
それも学校でなんて、誰かに見られたらどうしていたんだと自問した。

ただ、いつもと逆の目線だと少し考えていただけのはずだ。

それなのに何故と、まとまるはずのない考えが巡った。


明日会う時、できれば先生が怒ってなければいいと心から願った。


end
(2011/06/17)
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