萌語り

◆腹黒


23話のあんな悪そうな委員長の顔を見ると……腹黒くてもいいな、と思って。
そうすると、脅す材料はたっぷりあっても、切り札として取って置くタイプかなと思えてきて。
『先生を脅すのは僕だけの特権です』と密やかに思ってればいいよ。



「右京先生、僕は誰にも話しませんよ?」

その言葉を信用するべきかと疑問に思う右京を前に、等々力は笑顔で続けた。

「だって、誰かに先生が脅されるのは嫌ですから」



と言う感じで、他人に先生が脅されるのは気に入らないから言わない。
けれど、先生が自分を信用して、絶対誰にも言わない、と信じない程度には疑心暗鬼にはさせる。
そんな少し歪んだ思考の委員長とか萌える。
しかし、素直に先生を尊敬している委員長も捨てがたい。


(2011/09/15)
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