断片話
◆忘れてた
(等々力×右京)
「えっと……小さいバグマン、ですか?」
D・ゲイザー越しの視界にフワフワと浮かぶ手の平サイズのバグマン。
「今日は月が主役だから」
「たしかにそうですね……」
来る途中の家の軒下に十五夜飾りがあったのを思い出し頷いた。
それから、ふと疑問に思っていた事が口から出た。
「そう言えば、先生。せっかくの十五夜ですけど、何故僕だけにメールを?」
「ああ、その事は……」
少し言いよどんだ右京に対し、等々力は失言だったと瞬時に判断した。
「あ、いえ! 別に遊馬君達にも送信しようとして誤送信で僕だけにしか届かなかったとかでも別に!!」
「委員長と2人で見たかった、じゃ駄目かな?」
「え……」
いつも生徒の事を平等に扱う右京が言った言葉に、逆に等々力は驚いた。
「駄目だったかな?」
「いえ、あの……まったく構いませんが……」
そんな顔で言われると逆にこっちが困ります、と笑いかける右京に対し等々力は小さな声で呟いた。
(2011/09/12)
(等々力×右京)
「えっと……小さいバグマン、ですか?」
D・ゲイザー越しの視界にフワフワと浮かぶ手の平サイズのバグマン。
「今日は月が主役だから」
「たしかにそうですね……」
来る途中の家の軒下に十五夜飾りがあったのを思い出し頷いた。
それから、ふと疑問に思っていた事が口から出た。
「そう言えば、先生。せっかくの十五夜ですけど、何故僕だけにメールを?」
「ああ、その事は……」
少し言いよどんだ右京に対し、等々力は失言だったと瞬時に判断した。
「あ、いえ! 別に遊馬君達にも送信しようとして誤送信で僕だけにしか届かなかったとかでも別に!!」
「委員長と2人で見たかった、じゃ駄目かな?」
「え……」
いつも生徒の事を平等に扱う右京が言った言葉に、逆に等々力は驚いた。
「駄目だったかな?」
「いえ、あの……まったく構いませんが……」
そんな顔で言われると逆にこっちが困ります、と笑いかける右京に対し等々力は小さな声で呟いた。
(2011/09/12)