右京先生受け
チョコレート色
(ナンバーズクラブ)
「委員長はどんなのが好きなの?」
この時期に店頭に並ぶ物で話題が持ちきりな中。
どのチョコが好きなのかと、たわいない会話の一つだった。
「そうですね、僕は――」
何を考えたのか、それとも何も考えていなかったのか。
一番初めに思いついたのは、話題にしていた物とは全く違う色だった。
「緑が好きですね」
「へー委員長って抹茶味が好きなんだ」
意外そうに言う小鳥の反応に、元の話題を思い出し慌てて修正した。
「あ、いえッ……別に茶色でもピンクでも好きです、けど!」
「じゃあ委員長はアポロとか好きそうだよな!」
「いやいや、此処は抹茶味で周りにココアがついてるチョコが好きと見たウラ!」
笑い声混じりに囃し立てられ盛り上がる話題。
誰にも気付かれていない事に安堵はしたが、何故その色しか思いつかなかったのか。
真っ先に思いついた色と咄嗟に思いついた色の組み合わせに、後になって赤面した。
緑に茶色にピンク、いっそ露骨すぎる組合せに自分の頭の中を疑いたくなった。
end
(2013/02/14)
(ナンバーズクラブ)
「委員長はどんなのが好きなの?」
この時期に店頭に並ぶ物で話題が持ちきりな中。
どのチョコが好きなのかと、たわいない会話の一つだった。
「そうですね、僕は――」
何を考えたのか、それとも何も考えていなかったのか。
一番初めに思いついたのは、話題にしていた物とは全く違う色だった。
「緑が好きですね」
「へー委員長って抹茶味が好きなんだ」
意外そうに言う小鳥の反応に、元の話題を思い出し慌てて修正した。
「あ、いえッ……別に茶色でもピンクでも好きです、けど!」
「じゃあ委員長はアポロとか好きそうだよな!」
「いやいや、此処は抹茶味で周りにココアがついてるチョコが好きと見たウラ!」
笑い声混じりに囃し立てられ盛り上がる話題。
誰にも気付かれていない事に安堵はしたが、何故その色しか思いつかなかったのか。
真っ先に思いついた色と咄嗟に思いついた色の組み合わせに、後になって赤面した。
緑に茶色にピンク、いっそ露骨すぎる組合せに自分の頭の中を疑いたくなった。
end
(2013/02/14)