居眠り
（遊馬×右京）


「遊馬、そろそろ起きてくれないかな？」
「くかー」

肩を揺らして声をかけるが、なかなか起きそうになかった。
気持ちよさそうに寝ている遊馬を前に、肩を落として右京はため息をついた。

補習を受ける生徒が寝ていては意味がない。
あれだけある遊馬のチャレンジ精神も、座学には向かないようだった。
もしかすると教師の声には睡眠作用でもあるのかと、遊馬の爆睡ぶりに対し本気で疑問に思った。


「う～ん……先生」
「遊馬？」

急に呼ばれたことに、考えを止めて遊馬を見た。


「俺……先生のこと、大好き……」

幸せそうに笑いながら寝言を言う遊馬に、右京は苦笑しながら呟いた。


「先生も遊馬の事が好きだけど、今は早めに起きて欲しいよ」


end
旧：拍手文
(2011/08/15～08/21)