萌語り

◆ABOパロ
(司千)

司千でα×ΩなABOパロ。
千空にとっては不本意な運命でもいいと思った結果。

学生時代の血液検査で個人に通知されてはいたけど、誰も千空がΩだとは思わなかったとかでもいい。頭良すぎてΩに見えなくて、アイツ絶対αだろと言われてるようなタイプとか。
千空と仲がいい大樹にそれとなく聞いても、大樹すら知らないとか。それでも何となく千空はαだろ、聞くだけ虚しい、と千空の区分について詮索することを止める男子生徒達。

一方で千空は、血液検査の結果を見て、そんなものかと確認してから処分したり。別に大昔じゃあるまいし、今なら死ぬほど合理的な抑制剤もある中で、Ωだからどうかしたか?と鼻で笑う程度。

千空達のすぐ近くの高校に通ってた司は、血液検査の結果を見て少し考え込んでたり。
一生をかけても会えるかわからない運命の番に出来るなら会いたいが、それより先にαだとバレたらどうでもいいΩが群がって来そうで厄介だと。

世界中の人間が石化するほんの数十日前。
駅のホームの向かい側にいる千空からする僅かな匂いに気付く司とか。
一瞬の事で、すぐに相手を遮るように電車が通り。
気のせいかと思えるぐらいの短い間に感じた匂いに、咄嗟に急いで隣のホームへと向かい。
既に電車が出発した後のホームで、少しだけ残る匂いに対し、確かに此処に自分の番になるかもしれない人物がいたと確信したり。
その日は、千空がたまたま普段は使わない電車に乗っただけのイレギュラーで、その後に日を改めて駅で待っても探しても見当たる事はなく。
世界は石化する。

暗闇の中、時は巡り。千空達が作った復活液で目覚める司。
そして、3700年後にようやく、あの日駅で見失った自分の番を見つける。
重なり合った偶然はまさしく運命となりえるか?な、まだ名前すら知らない出会いとか。


(2017/04/29)
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