萌語り:複数CP同軸

◆花背負う
(1、3、4、7回戦組CP)

前提:トル呂、ポセこじ、ヘラジャク、ハデ始。
漫画の背景演出な花や植物が物理で出現するようになった神々とか。

事の始まりは、読書中のポセイドンから。
背景の麗しい花に囲まれながら本へと視線を落としていたが。
さすがに物理的な花は鬱陶しかった神様は、本を閉じて外出しに行く。

暫く歩いた先の部屋にて。
ポセイドンが来たことに対しハデスは歓迎する調子でいるが。
そんなハデスもまた、背景に耽美な花を背負いまくっていて。
「そちらもか」と冷静に長兄へとツッコミを入れるポセイドン。
「冥界の王よ!追加の花瓶を持ってきたぞ!」と豪華な花瓶を持ってくる始皇帝。
朝から物理的に花が出現し通しで、部屋のそこらかしこが花で占領された冥界の王。

被害は他の神々も同様な調子で。
当然のごとく背景に花を出現させているヘルメスの近くにて。
視界の半分以上をヘルメスの花に占領されたアレスは苦言するが。
何のことでしょう、と言わんばかりの笑顔で流されてたり。

花が出現するようになったヘラクレスの所では。
貴方のように明るくも美しい花ばかりですね、とジャックが褒めまくり。
無駄に花が出る事をからかわれているのは感じて恥じ入る大英雄。
そろそろ花瓶が足りなくなりそうな事への皮肉なのだろうかと。

ギリシャ神ばかりでなく北欧神にも花は出現していて。
こういう日もあるだろう、と慣れた様子でスルーするトール神。
神がただ佇んでいるだけで出現する花の不可思議さに無言の呂布。
天界の不可思議さについていけそうもないが、同じくスルー力は高い。

花瓶へと無駄にダイナミックで芸術的に花を生ける始皇帝。
天界の不可思議な事件を完全に面白がっていて、次に出す花の指定まで神にする始末で。
もっと面白きものを見せてやろうか、と言ってきたハデスに覆いかぶさられ。
唐突過ぎる事に軽く驚いていれば無防備に晒している肌に触れられ。
一輪挿しから椿の花が落ちる。

その直後、あっさりと神と人が起き上がり。
本当に花瓶ごと花が出現しているぞ!と始皇帝は不可思議さを笑い。
面白きものであろう?とハデスは出現した花に対して苦笑する。
少しばかり気が早かった演出花。

王様達が面白がって花で遊ぶ一方その頃。
ポセイドンは海の中であれば出ないだろうと思い入ったが。
小次郎が見かけた時には、幻想的過ぎる花が神様と共に海にぷかぷかと漂っていたり。
その後、何気ない事で背景演出に花が出現し無駄に耽美な雰囲気にされる神と人。
心情関係なく場違いに出現するのでブチギレ気味で花を握り潰すポセイドン。
花に罪はないだろうにと少々困り笑顔で海神をなだめようとする小次郎。

そんな感じで、天界のそこかしこで花が出現する中。

アダマスにも軽くこまごまとしたものが出ていて。
何だこりゃ?となりながらもベルゼブブの部屋に行けば。
ベルゼブブは食虫植物を背負っていて。
何で僕だけこういうのなんだろうと地味に不思議がるベルゼブブ。
似合い過ぎだろと指差して爆笑し、食虫植物にバクっと噛みつかれるアダマス。
なお、今回の事件の黒幕は蝿ではなかったり。


(2022/04/07)
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