◆紙切れ同然
（1、3、4、7回戦組CP）

前提：トル呂、ポセこじ、ヘラジャク、ハデ始。
神様に服や寝巻を破かれたことがある四人による雑談とか。

事の発端は、ジャックのシャツが少しばかり違っていた事から。
どうにも、相手の神様が服を破ってしまった詫びとして贈った物らしく。
とても着心地はいいですよ、とジャックは朗らかに笑い。
しかしSirは服を贈るという意味を分かっていないようで、と少々嘆かわしく零す。
言葉とは裏腹に、悪戯心に満ちた目の老紳士は完全に面白がっている。

それにしても神というものは何処も似通うものなのかと誰かが疑問視し。
聞けば、相手の神様に服や寝巻を破かれた事は皆一度以上はあるようで。
ギリシャ神だけかと思えば北欧の雷神も普通に破くことがあるらしく。
神というものは素で馬鹿力なのか？と何気に酷い感想を持つ一同。

ただ始皇帝だけは、あえて寝巻を着込んで行った上で破かれたらしく。
いや、それは自業自得では…？と言いたくなるのを周囲は飲み込み。
流石に冥界の王様に少しばかり同情する空気が流れた。


【トル呂】
丁寧に扱っているはずが、呂布の腰紐などをブチッと引きちぎってしまった雷神。
引きちぎってしまった布を手に、「……すまない」と真顔でトール神が謝ってくるので。
構わぬと静かに許す時もあれば、それほどに気が急いているのかと煽る時もある呂布とか。
ままある事なので怒ることはない。

【ポセこじ】
問答無用で小次郎の服を破くポセイドン。
性急すぎやしないかい？と思いながらも慣れたものの小次郎。
一度ほど抗議したら、興が乗った神が意趣返しで中途半端に脱がし。
地味に服が引っかかった状態で神様の相手をすることになったので。
ならばいっそのこと吾が潔く先に脱げばよいか？と思い先手必勝で脱いだら。
準備がいいものだと、今までに見たことがないほどに上機嫌な神により恐ろしい目にあった。
数々の苦難を乗り越え人は悟り、無難なところに落ち着いた。

【ヘラジャク】
大きな手でちまちまとジャックの服のボタンを外し脱がそうとしてる最中。
力加減を誤って服をビリッ！とかボタンをパーン！とさせてしまい。
「す、すまない……」と自分の性急さを恥じ入る時もあれば。
やはり難しいなと、ちょっと困り顔でジャックに告げる時もあるヘラクレス。
なお、脱がされているジャックは始終楽し気な様子で大英雄を見ていたもよう。

【ハデ始】
滅茶苦茶に豪奢で繊細な勝負寝巻でハデスの所に行った始皇帝。
脱がす楽しみを教えてあげよう、と意気揚々と神を寝台で待っていたら。
うたた寝した挙句、目が覚めた時に、まだ神が手間取っていたようなので。
好、朕を脱がすのは楽しいか？と無自覚に喧嘩を売るような言葉で神に問い。
繊細な服を丁寧に解いてやっていたハデスが、途中でキレて一気に引き裂いた。


（2022/01/07）