萌語り:その他

◆従者の奮闘
(ポセこじ)

ポセイドンの為、従者プロテウスが色々と奮闘するとか。
主が好意を抱いているらしき人間なので丁重に扱う従者の鑑。
しかし地味に小次郎との距離が主よりも縮まってしまう不憫さ。

まあ、流石にそこら辺の雑草茶を小次郎に出された時は怒った。
そして万が一にもポセイドン様がこんな物を振舞われたらと危惧し。
小次郎の所に高級茶葉を送り届けたプロテウス。

その後、従者が雑魚にクソまずい茶を振舞われたと聞き。
余に茶を出せと小次郎の所へ唐突に訪問するポセイドン。
しかし、出された茶は味は普段の物とは劣るが知っている茶葉で。
聞いてもいないのに雑魚が従者から茶葉を貰った事に関し礼を言ってくる始末。

淹れ方の指南も受けたが味はどうだい?と朗らかに問われ。
黙り込んでから再度茶を口にし、不味いものだ、と呟く海神。
流石に一朝一夕では難しいものであったかと勝手に反省する小次郎。
プロテウスの淹れ方を見た後、頭の中で繰り返して覚えようとしていたらしい。

従者の事を雑魚が頭の中で思い浮かべていたと知り。
此処に茶を淹れる道具を用意しろと人間へと命令するポセイドン。
はて、と思いながらも、まだ残っている茶葉などを持ってくる小次郎。
神様の目の前で淹れ直せってことかねぇ?と思っていたら。

よく見ておけ、と静かに人間へと言い渡し。
目の前で茶を淹れてやる神様。

まさか茶を淹れてもらえるとは思わず、目を見開く小次郎。
その後、茶とはこう淹れるものだと言い渡し、自身で注いだ茶を口にするポセイドン。
神様ってのは何でもできるのかい?と淹れてもらった茶を飲みながら人が問えば。
神とは初めから完璧な存在だと当然の事を口にする。

小次郎が頭の中で何度も他者を思い出している事が気に食わなかっただけの話。
それ以前にわざわざ雑草茶を飲みに行こうとしてる時点で色々とおかしい話。


(2021/12/31)
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