萌語り:ハデ始

◆正しく生贄
(ハデ始)

ニブルヘルした者達が戻った後。
冥界にさっさと戻ろうとするハデスとか。

そして、ナチュラルに始皇帝を持って帰ろうとしているので。
少し待たんかい、とゼウスにストップをかけられる。

一部で対戦相手だった神による人類代表闘士誘拐事件が発生中。
『気に入ったモノを手元に置きたいと思うのは普通では?』と、犯神達は供述する。
なお、連れ去られかけた人間(特に中華組)は割と乗り気だった。

天界ならまだしも冥界は駄目だと言われるハデス。
しかし、神は自分の思い通りにする存在なので、話を聞いちゃいない。
片や、北欧の雷神の方はギリギリOKと判断され早々に連れ帰った。

暫く始皇帝の為に天界に留まる冥界の王。
行く先々で周囲の神々にギョッとした視線を向けられるので。
それほどに余は驚かれるものかと、若干気になった万年冥界ヒキな神。

その後、正しく生贄として冥界の王へと献上される始皇帝。
もっとも、本人が我が道を行くタイプ過ぎて。
天界だろうが冥界だろうが気にしないし無問題。

ゼウス他主神クラスとの話し合いの結果、1日の1/3を天界、2/3を冥界としたが。
朕は移動する気はない、と度々起こる始皇帝の気ままさから守られることは無かったり。
あと1日単位は不便だろと印度天辺からの常識的な言葉により1000年単位になりかけたり。
極端オブ極端しかいないのかと思うぐらいにガバガバな時間スケールの神様達。

神々の話し合い結果を知った戦乙女は、頭を抱えた。
そもそも闘士達の魂を誘拐していくなと。


(2021/12/09)
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