萌語り:ハデ始

◆悩殺的服
(ハデ始)

童貞を殺す服の実物を知らない始皇帝とか。
世の中には着ているだけで他者を殺す服があるらしいとの情報に。
「好!朕が着れば神をも殺せる服になってしまうな」
と、愉快そうに始皇帝が言い。

『アンタとっくに着てるんですけど!?』
『すでに似た服を着ている自覚はないのかこの愚か者は?』
とかアルヴィトかハデスがツッコミを入れたくなるとか。
仮に実物を着たところで、普段の服装と大差はないのかもしれない。

それか、例のセーターに関して始皇帝が荒唐無稽な事を言うので。
はいはい、とスルーしようと思ったアルヴィトだったが。
ふと始皇帝のいつもの服装が目に入り。
『……ん?…んん~?』と引っかかるものがあり。
じーっと眺めた末に、ハッと類似性に気付くとか。
よく考えたらエッチな服だった衝撃。

始皇帝の謎の色気を前に、顔が赤くなり始め。
自分の服も大概と言えば大概な薄着ではあるが、それは棚に上げ。
『布面積はむしろあるはずなのに何で!?』と叫びたい戦乙女10女。

まともに始皇帝を見れなくなった挙句。
いっそ例の服を始皇帝に着せたら吹っ切れる気がする!と混乱し。
開き直ってやけくそで用意するアルヴィト。

その後。
アルヴィトが用意してきた例の服を着てみた始皇帝。
たまたまハデスが部屋に入ってきたので意気揚々と見せるが。
普段と何が違うのかと、冥界の王は疑問を口にする。
しいて言うなら材質の違い程度の話。

あとは、寒くなったので温かいセーターなるものを着た始皇帝だったが。
背中がガッツリと開いてるのは健在で、防寒の意味!とアルヴィトがツッコミを入れるとか。


(2021/12/08)
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