萌語り:その他
◆似た者同士
(フォル陳+トル呂)
トール神と呂布の外野でフォルセティと陳宮がいがみ合ってる構図に萌える。
しいて言うならフォル陳だけど、別に付き合わなくてもいい。
ただ、案外と似た者同士すぎて馬が合わない神と人が見たい。
互いの推し同士がどれだけ仲がよかろうと関係なく。
フォルセティは神様らしく呂布に対して人間ごときと思わなくもなく。
自分がトール神を応援してる時に隣で煩くする呂布軍のことも快く思ってない。
ちょっとしたきかっけがあれば嫌みの一つも言いたくはなる平和の神。
片や陳宮も、殿を軽んじる発言をするフォルセティに対し快く思ってない。
ただ相手は神なので、周囲にいる呂布軍が先に陳宮にストップをかける事が多く。
そう直接的な喧嘩になることはないが、あまり仲は良くないのは確かな神と人。
そんな中、何かの拍子に、酒の場とかで。
いかに自分の推しが凄いのかを互いに酔っぱらいながら喋りまくり。
その後、前後不覚になった陳宮を送り届けるはめになるフォルセティとか。
なんで自分がと思いながら、渋々で送り届ける最中。
ポツリ、ポツリと陳宮から零れる言葉を耳にする。
天にて楽しげな殿の姿を見るたびに、嬉しさは込み上げる。
その事は喜ばしい。どこまでも喜ばしい事だと理解はしていても。
殿の近くにいたはずの自分達は。生きる理由にはなれなかったのだと。
ただ、その孤独を見ているしかなかった。不甲斐ない存在なのだと。
悲しいと感じること自体がおこがましいと分かっていて。なお悲しい。
後悔とも懺悔ともつかない言葉の羅列に。
人間の声に耳を傾けていた平和の神は不機嫌そうに鼻を鳴らす。
どれもこれもが傲慢で我儘で愚かな人間が考えそうな思考だと。
――たかが人間の寿命程度の孤独を近くで見てそう思えるのなら。
トール様を孤高の存在として崇め、何も知らず知ろうともしなかった自分は何なのかと。
本当に、気に食わない気に食わない。
たかが人間のくせに、神の心をかき乱そうとするのが気に食わない。
トール様に友として認められた人間を見て、ただいつものように喜んでいればいい。
周囲の仲間の人間と、こちらの声を掻き消すほどに煩く騒ぎながら応援して。
馬鹿みたいに楽し気にしていればいいものを。
ああ、まったく気に食わない。
気に食わないと思う自分すら気に食わない平和の神。
これだから人間は嫌いなんだと、お荷物を送り届けたら即刻帰りたい神様。
そして、言いたいだけ言って終いにはグスグスと泣き始める人間にギャッ!と驚き。
鼻水とか絶対につけるなよ!?とワーワー騒ぎながら道を進む。
その後、トール神と共にいた呂布が陳宮を回収。
やっと肩の荷が下りたと清々する思いのフォルセティ。
神の手を煩わした人間に対しては不敬者めと思わなくもなかったが。
トール神に認識されて超嬉しかったので相殺しなくもない。
そして、帰り際にふと気付く。
トール神の表情が柔らかいことに。
知らない間に、随分とトール様は人間を好ましく思っている。
太古の昔に巨人族の大軍から守ってもらえた時より数えても。
そんな表情は一度も見たことがなかった。
隣にいる人間が、トール神を変えたのは明白で。
認めたくもないのに現実を突きつけられるフォルセティ。
否、薄々は分かっていた。分かっていながら見ないふりをしていた。
人間を凄いと認めるのが嫌で。トール神が孤独だったと知るのが嫌で。
こんな変化をまっすぐに受け止めて喜べる方がどうかしてると。
陳宮の事を思い出し、頭を振って忘れようとする平和の神。
これで何が変わるわけでもない、些細な出来事。
また少しすればトール神と呂布が戦ってる闘技場にて。
互いに、戦っている神と人をそれぞれ騒がしく応援するだけの話。
(2021/08/17)
(フォル陳+トル呂)
トール神と呂布の外野でフォルセティと陳宮がいがみ合ってる構図に萌える。
しいて言うならフォル陳だけど、別に付き合わなくてもいい。
ただ、案外と似た者同士すぎて馬が合わない神と人が見たい。
互いの推し同士がどれだけ仲がよかろうと関係なく。
フォルセティは神様らしく呂布に対して人間ごときと思わなくもなく。
自分がトール神を応援してる時に隣で煩くする呂布軍のことも快く思ってない。
ちょっとしたきかっけがあれば嫌みの一つも言いたくはなる平和の神。
片や陳宮も、殿を軽んじる発言をするフォルセティに対し快く思ってない。
ただ相手は神なので、周囲にいる呂布軍が先に陳宮にストップをかける事が多く。
そう直接的な喧嘩になることはないが、あまり仲は良くないのは確かな神と人。
そんな中、何かの拍子に、酒の場とかで。
いかに自分の推しが凄いのかを互いに酔っぱらいながら喋りまくり。
その後、前後不覚になった陳宮を送り届けるはめになるフォルセティとか。
なんで自分がと思いながら、渋々で送り届ける最中。
ポツリ、ポツリと陳宮から零れる言葉を耳にする。
天にて楽しげな殿の姿を見るたびに、嬉しさは込み上げる。
その事は喜ばしい。どこまでも喜ばしい事だと理解はしていても。
殿の近くにいたはずの自分達は。生きる理由にはなれなかったのだと。
ただ、その孤独を見ているしかなかった。不甲斐ない存在なのだと。
悲しいと感じること自体がおこがましいと分かっていて。なお悲しい。
後悔とも懺悔ともつかない言葉の羅列に。
人間の声に耳を傾けていた平和の神は不機嫌そうに鼻を鳴らす。
どれもこれもが傲慢で我儘で愚かな人間が考えそうな思考だと。
――たかが人間の寿命程度の孤独を近くで見てそう思えるのなら。
トール様を孤高の存在として崇め、何も知らず知ろうともしなかった自分は何なのかと。
本当に、気に食わない気に食わない。
たかが人間のくせに、神の心をかき乱そうとするのが気に食わない。
トール様に友として認められた人間を見て、ただいつものように喜んでいればいい。
周囲の仲間の人間と、こちらの声を掻き消すほどに煩く騒ぎながら応援して。
馬鹿みたいに楽し気にしていればいいものを。
ああ、まったく気に食わない。
気に食わないと思う自分すら気に食わない平和の神。
これだから人間は嫌いなんだと、お荷物を送り届けたら即刻帰りたい神様。
そして、言いたいだけ言って終いにはグスグスと泣き始める人間にギャッ!と驚き。
鼻水とか絶対につけるなよ!?とワーワー騒ぎながら道を進む。
その後、トール神と共にいた呂布が陳宮を回収。
やっと肩の荷が下りたと清々する思いのフォルセティ。
神の手を煩わした人間に対しては不敬者めと思わなくもなかったが。
トール神に認識されて超嬉しかったので相殺しなくもない。
そして、帰り際にふと気付く。
トール神の表情が柔らかいことに。
知らない間に、随分とトール様は人間を好ましく思っている。
太古の昔に巨人族の大軍から守ってもらえた時より数えても。
そんな表情は一度も見たことがなかった。
隣にいる人間が、トール神を変えたのは明白で。
認めたくもないのに現実を突きつけられるフォルセティ。
否、薄々は分かっていた。分かっていながら見ないふりをしていた。
人間を凄いと認めるのが嫌で。トール神が孤独だったと知るのが嫌で。
こんな変化をまっすぐに受け止めて喜べる方がどうかしてると。
陳宮の事を思い出し、頭を振って忘れようとする平和の神。
これで何が変わるわけでもない、些細な出来事。
また少しすればトール神と呂布が戦ってる闘技場にて。
互いに、戦っている神と人をそれぞれ騒がしく応援するだけの話。
(2021/08/17)
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