ハデ始

「ヒルデ姉さま! 大変っス!!」
「どうしましたゲル?」

人類闘士達が起こすちょっとした大事件の対応にも慣れ始めた今日この頃。
パタパタと部屋に走り込んできた末妹にブリュンヒルデは優雅に余裕をもって微笑みかけた。


「い、今! アルヴィトお姉さまが懸命に止めてるんですけど! 始皇帝さんが…始皇帝さんが冥界に!!」
「始皇帝が冥界に!?」
「旅行に行くっていきなり言い出して! そのまま虹と闇の門(ビフレスト)に向かってるそうっス!」
「…………」


『始皇帝が冥界に』という言葉で地上界神話のような冥王ハデスによる連れ去りが脳裏をよぎり。
他天界の神を相手にどこまで闘士を守り切れるかと覚悟を決めていた中。
別の意味で頭が痛い問題を出され、ブリュンヒルデは頭を抱えた。



GoToトラブル
「ええ、はい。書類に関しての不備はありませんが、せめて事前に連絡を入れていただければと――」

「結局ハデス様からの招待だったんスね……」
「いつもいつも無問題とか言って唐突すぎるのよアイツは!」


end
(2026/05/29)
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