萌語り:アポレオ
◆会議は踊る
(アポレオ)
茶話会で日本人闘士達が正月を話題にしてる中。
そういや初詣ってのは仮にやるなら何処ですればいいものかと世間話ついでに疑問が上がり。
やっぱこう、太陽(おてんとう)様系かねぇ?と真っ先に太陽神が候補になり。
太陽神として印象深いのが神側代表闘士だったアポロンだったので。
さて、どうお参りするべきかと、真剣に悩む日本人闘士達。
本読みながら話を流し聞いてたレオニダスは、アポロンが話題に出たので本から顔を上げ。
初詣とやらが何なのかは知らんが、アイツらの対戦相手だった神共がブチギレねーか?と疑問視したり。
言ってやる方がいいか、話題がそれれば特に問題はないか、様子見をしながら会話を聞くレオニダス。
そも日本人闘士達が極自然と神に参拝する予定を立ててること自体が意外。
しかも参拝するのは他所の神でいいのかとツッコミ所が満載過ぎて意味が分からん。
だったら自分の対戦相手だった神共の所でもいいだろと思うが、こだわり所が不明過ぎる。
そうこう思ってる間に、仏教系と言えばお釈迦さんだろうなと話が進んでいた。
最終的に、お釈迦さんの所へお年賀持って新年の挨拶にでも行くか!と決まり。
面白そうだと何となくで参加する人類側闘士多数になった挨拶参り。
正月に他の人類側闘士達から新年の挨拶とお年賀を貰った釈迦。
なんかよく分からないけどお年賀でお菓子貰った状態でペタペタと歩き。
主神会議室に大遅刻で入っていけば、冥王含め珍しくも勢ぞろいの顔ぶれ。
なになに?どうしたの?なんかあったっけ?と円卓にお年賀を置きながら釈迦が訊き。
おお、ちょうど茶菓子が来たようじゃぞ、とゼウス言い始め。
お年賀の菓子を指しての状況に、『あーなるほどねー』と納得する。
心狭すぎじゃん、と内心でツッコミを入れる釈迦。
銘々に菓子を指名し始める神々。好き勝手に取り分を決めるし我が強くて譲り合いの精神ゼロ。
はいはい、分かった分かった!とキリのなさに釈迦がストップをかけ。
お年賀で貰った菓子を全部開封して一気食いし腹に収める。
はぁ!?と釈迦の暴挙にその場が固まり。
けぷっと息を吐いてから、何事もなかったかのように席に座る釈迦。
「じゃ、会議始めよっかゼウスちゃん」と議長のゼウスに開始を促し。
ふざけんな!と神々による大乱闘の勃発。
会議は踊る。
途中、お菓子の指名時にやや被った者の間でも剣呑な空気になり。
協力体制皆無な神々が散々ぱら大技を繰り広げ、あたり一帯は吹っ飛んだ。
血の気盛んじゃのーと笑いながらゼウスは傍観していたが、ちょっとばかし戦闘狂の血がうずいたので参戦。
しっちゃかめっちゃかで神々の大乱闘は終了した。
その後。
大乱闘によってかなりのズタボロ状態でやや疲れた様子で帰ってきたアポロン。
キミさーなんで他所の神にお参りするかな?とレオニダスの胸にダイブしながら愚痴り。
釈迦相手に大人げない騒動を繰り広げた自分達を棚に上げての神の戯言を人は聞き流しながら読書し。
オレ様以外を信仰するなんてと不穏な空気が混ざった所で、菓子を太陽神の口に突っ込み黙らせた。
ちょうど釈迦が貰ったお年賀の菓子と同じもので。
あの場で神が銘々に選んでいた時にアポロンが指名した菓子で。
サクサクと食べ進め、飲み込み。
レオニダスからの愛を感じて一瞬で上機嫌になる太陽神。
なお、神ってのは割とめんどくさい存在だと理解してるレオニダスの忠告もあり。
他の人類代表達も一応は釈迦へと渡したお年賀とは別に菓子を個々人で用意してたり。
(2023/12/05)
(アポレオ)
茶話会で日本人闘士達が正月を話題にしてる中。
そういや初詣ってのは仮にやるなら何処ですればいいものかと世間話ついでに疑問が上がり。
やっぱこう、太陽(おてんとう)様系かねぇ?と真っ先に太陽神が候補になり。
太陽神として印象深いのが神側代表闘士だったアポロンだったので。
さて、どうお参りするべきかと、真剣に悩む日本人闘士達。
本読みながら話を流し聞いてたレオニダスは、アポロンが話題に出たので本から顔を上げ。
初詣とやらが何なのかは知らんが、アイツらの対戦相手だった神共がブチギレねーか?と疑問視したり。
言ってやる方がいいか、話題がそれれば特に問題はないか、様子見をしながら会話を聞くレオニダス。
そも日本人闘士達が極自然と神に参拝する予定を立ててること自体が意外。
しかも参拝するのは他所の神でいいのかとツッコミ所が満載過ぎて意味が分からん。
だったら自分の対戦相手だった神共の所でもいいだろと思うが、こだわり所が不明過ぎる。
そうこう思ってる間に、仏教系と言えばお釈迦さんだろうなと話が進んでいた。
最終的に、お釈迦さんの所へお年賀持って新年の挨拶にでも行くか!と決まり。
面白そうだと何となくで参加する人類側闘士多数になった挨拶参り。
正月に他の人類側闘士達から新年の挨拶とお年賀を貰った釈迦。
なんかよく分からないけどお年賀でお菓子貰った状態でペタペタと歩き。
主神会議室に大遅刻で入っていけば、冥王含め珍しくも勢ぞろいの顔ぶれ。
なになに?どうしたの?なんかあったっけ?と円卓にお年賀を置きながら釈迦が訊き。
おお、ちょうど茶菓子が来たようじゃぞ、とゼウス言い始め。
お年賀の菓子を指しての状況に、『あーなるほどねー』と納得する。
心狭すぎじゃん、と内心でツッコミを入れる釈迦。
銘々に菓子を指名し始める神々。好き勝手に取り分を決めるし我が強くて譲り合いの精神ゼロ。
はいはい、分かった分かった!とキリのなさに釈迦がストップをかけ。
お年賀で貰った菓子を全部開封して一気食いし腹に収める。
はぁ!?と釈迦の暴挙にその場が固まり。
けぷっと息を吐いてから、何事もなかったかのように席に座る釈迦。
「じゃ、会議始めよっかゼウスちゃん」と議長のゼウスに開始を促し。
ふざけんな!と神々による大乱闘の勃発。
会議は踊る。
途中、お菓子の指名時にやや被った者の間でも剣呑な空気になり。
協力体制皆無な神々が散々ぱら大技を繰り広げ、あたり一帯は吹っ飛んだ。
血の気盛んじゃのーと笑いながらゼウスは傍観していたが、ちょっとばかし戦闘狂の血がうずいたので参戦。
しっちゃかめっちゃかで神々の大乱闘は終了した。
その後。
大乱闘によってかなりのズタボロ状態でやや疲れた様子で帰ってきたアポロン。
キミさーなんで他所の神にお参りするかな?とレオニダスの胸にダイブしながら愚痴り。
釈迦相手に大人げない騒動を繰り広げた自分達を棚に上げての神の戯言を人は聞き流しながら読書し。
オレ様以外を信仰するなんてと不穏な空気が混ざった所で、菓子を太陽神の口に突っ込み黙らせた。
ちょうど釈迦が貰ったお年賀の菓子と同じもので。
あの場で神が銘々に選んでいた時にアポロンが指名した菓子で。
サクサクと食べ進め、飲み込み。
レオニダスからの愛を感じて一瞬で上機嫌になる太陽神。
なお、神ってのは割とめんどくさい存在だと理解してるレオニダスの忠告もあり。
他の人類代表達も一応は釈迦へと渡したお年賀とは別に菓子を個々人で用意してたり。
(2023/12/05)