萌語り

◆続々・生存+記憶喪失
(リク鏡)

さらに続き。

その後、鏡斎にまた来てもいいかと問うリクオ。
君にまた会えるならいくらでも、と返され困ったように笑うしかなかった。

放っておけない気持ちと、今は無害に見える相手を殺せない気持ちがないまぜ状態。
そのまま放置する訳にも行かないと理解しながらの、妥協案。
昼の姿で会うならば、思い出す要因も少ないかと思いながら、今後も会うことを決める。

そして始まる微妙なバランスで保たれる、エセ平和。
二人だけで成り立つ世界は狭く。
情が移ってもおかしくないだけの時間を過ごすリクオ。
そんな日々が壊れるのは容易く、それでも今だけはと目を瞑り続ける。


【日常ネタとしての候補】

・鏡斎の食事事情。
・行くのが遅くなった時の側近達を思い出しながらの会話。
・夜に一瞬だけリクオの空気が変わった事を感じ、まだ君のことを描き切れないと知らずに口の端を上げる鏡斎。
・ほのぼの縁側での日向ぼっこ。
・リクオ、ドン引きしながらの鏡斎の作業部屋の掃除。
・独り暮らしできない系画師の生活を思い出しながらの会話。
・リクオを待ち続ける鏡斎の、心ここにあらずな絵を描かなかった日。
・捉えきれないリクオに対し、ふと感じたデジャブに首を傾げる鏡斎。


(2015/03/23)
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